すぐにUP出来なくて写真ばかりが溜まってます・・・
前記の「おもしろかっぱ館」のついでに立ち寄った
「駒ヶ根シルクミュージアム」の写真をUPしま~す。
「おもしろかっぱ館」の近くでしたが道を勘違いして遠回り・・・(笑)
河童の川から山の方に上がると「駒ヶ根シルクミュージアム」があります。
長野県は蚕糸産業で栄えた時期もあり
沢山の農家で お蚕様を飼い繭を工場に出荷していました。
館内に入ると織り物のトンネルが・・・
素敵な反物や布が展示してあります。
当時の繭農家の再現家屋があります。
この綺麗な生糸を作りだす為に朝も夜も農家は忙しい時期がありました。
白色は家屋で育てた繭で黄色は天然の繭です。
実は主人が幼い頃は 実家が繭農家で お蚕様と暮らした事がありました。
生活費になる繭なので 「蚕」ではなく「お蚕様」と呼んでいたようです。
育てて繭になる時期は 奥座敷の一番良い部屋がお蚕様用で
子供達は狭い部屋か屋根裏のような所で寝ていたそうです。
夜中になるとムシャムシャ・・・ムシャムシャ・・・と
桑の葉を食べる音が耳について寝つきが悪かったとか。
私には想像も付きません。
お蚕様が繭になると工場に運ばれ生糸が作られます。
生糸で作られた着物と繭を使ったクラフトのブーケです。
機織り機は体験コーナーで使えるのかな・・・
隣の部屋では色々な体験コーナーがあり ちょっと興味がそそられます。
諏訪と塩尻の境にある塩嶺峠の頂上にも「岡谷蚕糸博物館」があり
ずっと昔、私達が結婚して数年経った頃に
主人の両親を連れて見学に行った事がありました。
主人の母も若い頃に遠い田舎から岡谷市に来て
製糸工場で働いた事があったそうです。
見学している内に儀母は涙を流しながら見ていました。
若い頃を思い出したようで・・・私も切ない気分になってしまいました。
こんな所に連れて来なければよかったと・・・
でも泣いた後で「連れて来てくれて嬉しかった」と笑顔で言ってくれました。
辛い想いもしたけれど、とっても可愛がってくれた先輩もいたからって。
それからずっと先ですが・・・
儀母が嫁いだ頃に織った帯を頂きました。
私は着物を着る事はないのですが、何故だかこの帯は仕舞って置けなくて
玄関の敷き物として目の届く所に置いてあります。
久々に写真を撮る為に帯の形で・・・(笑)
儀母は紡ぎながらどんな事を想っていたのでしょうね。
糸の1本1本に儀母の色々な想いが詰まっているような気がします。
帯として使えなくて悪いけど・・・きっとこのまま玄関かな
今は昔・・・今の時代 着物も着なくなっているから 蚕糸産業は消えつつありますが
丹精込めた生糸が日の目を見る時が来たらいいですね。
日本人特有の勤勉さや器用さが 次の世代に繋げたらと願います。