私と異臭症…

　　今日はチョット愚痴をこぼします…　　
　私の人生が大きく変化してしまった日から、今日で六年が経ちました。
　今は生かされた中、この世では例えようもないほどの
　嫌な　≪異臭≫　の感覚世界の中で…　ひとり住んでます。
　交通事故の脳挫傷による後遺症がもたらしたものは…　異臭症…！
　
　　

　　嗅覚障害により、今まで感じていた　≪におい≫がまったく無くなり
　それと同時に、頭の中の　≪におい≫　の配線が狂ってしまったのです。
　今まで何十年も生きてきた普通の　≪匂い≫　は無く頭痛をもたらす
　≪異臭≫　は常に私を支配し、まったく消えることが無いのです。
　この嫌な　≪臭い≫　から逃げることができるための、薬は無く…
　たった一つの救いは、睡眠に逃げ込んでしまうことだけなのです。
　
　　事故当時は急性硬膜外血腫で、頭蓋骨をこぶし大位の大きさに
　切り取っての開頭手術を受けました。
　私も事故から五日間程は、記憶はまったく無いのですが…？
　後に聞いた話では、手術前に医師からは生きて帰ってきても
　植物人間かもしれないと言われたそうです。
　
　　ありがたいことに手術は成功し、一ヵ月後の手術では
　チタンのプレートを頭部に入れ、冷凍保存されていた
　頭蓋骨の一部も無事に、私の頭に戻されくっ付けられました。
　
　　愚痴はまだ続きます…
　その後、眼にも異常が出てしまい　≪複視≫　に陥り世の中が傾き
　辺りが何重にも重なって見えていました。　　　
　それも二ヶ月の退院後から、何ヶ月かして頭を傾けていなくても
　普通の世界が見えるようになりました。　
　　その後、高次脳機能障害が少し残り、人に自分の考えや思い
　言葉を直ぐに、伝えづらくなったことと事故の後遺症で
　PTSD≪心的外傷後ストレス障害≫に陥り、外出が恐くって
　三年半位、ほとんど家に閉じこもり、弱虫さんになっていました。
　
　　もとには戻ることの無い症状との戦いは辛いものがあります。
　寝ても覚めても、幻覚とも思える　≪臭気≫　に苦しまされていますが…
　　今は周囲の温かな優しさに満ちた人たちと、自然のぬくもりに包まれ
　助けられていることに心から感謝しています。
　世の中には交通事故の後遺症に限らず、私とは比べようもないほどの
　重い脊椎損傷や脳障害を引き起こした病気、そして治ることの無い
　難病等と戦い苦しんでいる人も多いと思います。
　そう想うと、とても悲しく辛くなります！！

　　生きてることは幸せよりも、辛いことの方が多いと思います…
　でも生きている以上、現実を受け止め向かって行くしか無いんですよね。
　人間は贅沢な生物だとつくづく感じています…
　今こうして生きていられることに感謝している、今日の私です！　
　　　
　　　　
　　≪追伸≫　今日は私とは目の付け所が違う、息子のデジカメ撮影を
　　　　　　　　　勝手に借りてブログに載せてしまいました。
　

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