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雀庵の「中共崩壊へのシナリオ(138」

2021-01-18 16:53:07 | 日記
雀庵の「中共崩壊へのシナリオ(138」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/235(2021/1/18/月】夏彦翁曰く「みんな正義が大好きだ、正義はやがて国を亡ぼす」。小生はそれを真似て「我にも正義、彼にも正義、この世は正義と正義のぶつかり合い」と心得ている。


平岡昇著「平等に憑かれた人々」、このタイトルは秀逸だ。副題は「バブーフとその仲間たち」。小生は2回読んだが“岩波用語”のためもあってチンプンカンプン、以下のWIKIを読んで何となく分かった。


<フランソワ・ノエル・バブーフ(1760年11月 – 1797年5月)は、フランスの革命家、思想家。平等社会の実現を目指して私有財産制を否定し“バブーフの陰謀”を企てたが、失敗して刑死した。「共産主義」や「独裁」という用語を現代の意味で初めて使用した一人であり、「革命は少数の革命家による権力奪取と革命独裁によってのみ実現可能」と主張して後の共産主義思想に大きな影響を与え、「共産主義の先駆」とも呼ばれる・・・


バブーフが企図した政府転覆計画は、歴史学者の多くはさほど重要視していない。これとは対照的に、共産主義者らはバブーフを高く評価した。“共産主義”と和訳される欧語はいずれもラテン語の“communis”に由来しているが、この言葉に“完全な平等”という意味を込め、現在使われるような意味での「共産主義」の語を確定した人物こそがバブーフであり、1793年にはバブーフ自身が「平等クラブ」を「コミュニストのクラブ」と言い換えている。


バブーフは「平等」を第一の原理とし、バブーフ主義を完全平等主義と呼び、さらにそれを共産主義と言い換える例が1840年代以降、諸文献に見られるようになった。このため、私有財産を否定した彼の思想は、後の共産主義者たちにより「共産主義の先駆」と位置付けられることとなる。


彼の思想は、機械文明への肯定的評価を含んでいる点において、18世紀以前の共産主義的思想に比して進展が見られるが、生産面より分配面の共産化を重視し、富の不平等を解消するための処方箋を農地均分に求めた点で、マルクスが言うところの「初期社会主義」の範疇に属するといえる。


また、前衛分子による武装決起及び階級独裁の観念を樹立した点において、後世のブランキ、更にはレーニン、トロツキーの革命思想の先駆である>


元祖共産主義者! 時代が時代なら彼は「神」になっていたろう。共産主義者の恐ろしさ・・・自分の主義思想に沿った共産主義社会を創るためなら嘘も陰謀も暴力もすべて許される、結果良ければすべてオーライ、これが彼らのキモである。


同志諸君、米国は今、「バブーフの陰謀」によりWelcome to United State of Communism America! になりつつある。リベラル≒共産主義者を警戒せよ、反撃せよ、包囲せよ、殲滅せよ、米国の自由民主人権法治を死守せよ!


こんなことを思うのは少数派だろうなあと思っていたら、米国のトランピスト≒共和党派は「民主党勢力による米国赤化」を随分恐れているようである。それには元FBI捜査官のクレーオン・スカウセンが書いた「裸の共産主義者」(The Naked Communist)に、1958年にアメリカ共産党が掲げていた45の目標(米国を内部から破壊する緻密な計画)が書かれていたことも与っているだろう。


1963年1月、フロリダ州議会議員のアルバート S. ハーロング Jr. は、多分埋もれていたであろうこの書を議会で読み上げ、“リベラル・エリート”の思考と戦略に警鐘を鳴らしたことで今日でも反共のバイブルになっているようだ。以下、拙訳。[ ]内には小生の解釈も含む。


1)米国は、核戦争を避ける唯一の手段としてソ連など共産圏と共存すべきである。


2)米国は、核戦争を実行するよりも共産主義の「封じ込め」を選択するだろう。 [注:国務省の論者ジョージ・ケナンの「ゆるやかな封じ込め政策」に準じて、核戦争の恐怖を煽りつつ、暗黙のうちに共産主義国と妥協して「熱戦を避ける」という「競争的共存=冷戦政策」に基づく考え。


ところがレーガン大統領は、共産主義と戦っていた世界の自由陣営を支援することによって「悪の帝国」に対して否定的な立場をとり、それまでの「競争的共存」政策を取り消した。その結果、ソ連とその衛星国に予想外の後退をもたらした]


3)米国による軍縮は「道徳的強さ」であるという幻想を煽る。 [注:核競争凍結の支持者は、米国の核開発の凍結のみを支持し、ソ連などの核兵器開発に言及することはほとんどなかった。彼らは、米国の軍事力減退を求めており、米国が世界で軍事的優位性を保持することを不道徳であると主張している]


4)貿易相手が共産主義国かどうか、貿易物品が軍事転用できるかどうかに関係なく、すべての国の間で自由貿易を許可する。 [注:今日、キューバやイラクに対する禁輸措置について苦情を唱える人々は、イラク国民の苦しみの原因はサダム・フセインではなく米国だと主張する。時代が時代なら彼らはヒトラーと彼の国家社会主義政権との自由貿易を提唱しただろう]


5)ロシアと旧ソ連衛星国に長期融資を提供する。


6)共産主義の支配に関係なく、すべての国に米国の支援を提供する。 [注:「共産主義黒書」によると、数十年にわたるそのような支援は世界中で1億人を超える人々の粛清に大きく寄与した。支援がなければ、共産主義諸国はもっと早く自らの腐敗で自滅し、数百万人が貧困、悲惨、飢餓、死から救われたであろう。この支援は米国史の恥部である]


7)レッドチャイナ(中共)の承認と国連への加盟を認める。[注:カーター大統領はこの目標を達成したが、(彼の融和策は)ニカラグア、エルサルバドル、イラン、アフガニスタン、アンゴラなどとの外交では失敗した]


8)1955年にフルシチョフは国連監督下の自由選挙によって東西ドイツ問題を解決すると約束したにもかかわらず、東ドイツと西ドイツを分断した。


9)軍縮交渉が進行中は米国は核実験を一時停止することに同意しているため、核実験を禁止するための会議を延長させる。


10)すべてのソ連衛星国に国連での個別の代表を許可している。


11)人類の唯一の希望として国連を推奨する。国連憲章が書き直される場合、世界政府の独自の軍隊設立を要求する。 [注:最終的な1つの世界政府を夢見て、最初の事務総長であるアルジャー・ヒスなどの共産主義者によって設立された国連を、世界政府を実現する手段として見ている。世界政府はヒトラーとスターリンの夢であり、オサマ・ビンラディンと9.11ハイジャック犯の夢でもあった]


12)共産党を非合法化しようとする試みに抵抗している。 [注:政党の非合法化は米国の自由の概念に反するが、共産主義者が進めるのは「議会と政府の憲法上の義務、能力の弱体化」、米国そのものの破壊である]


13)国家国民への忠誠の誓いを廃止する。 [注:米国の納税者によって支えられている議員が忠誠の誓いを立てることを政府が期待することは完全に適切である]


14)ロシアに米国特許庁へのアクセスを引き続き許可(優遇)する。


15)米国の一方または両方の政党を乗っ取る。[注:保守系団体の理事長ピーター・シュワイツァーは著書「レーガンの戦争」で、共産主義者とその共感者が民主党に浸透した驚くべき策略を書いている。「ブッシュの還付金」「秘密の帝国」「腐敗のプロファイル」などリベラルを攻撃する著作も多く、2020年にはジョー・バイデンとその息子によるウクライナでの疑惑や中国との関係を取り上げた「龍に乗って」(Riding the dragon)を上梓した]


16)裁判所の判決を使用して公民権侵害を主張し、基本的なアメリカの制度を弱体化させる。 [注:この戦略は社会主義者や共産主義者によるアメリカ自由人権協会の設立にまで遡る]


17)学校を管理し、社会主義と共産主義プロパガンダの伝達、教師協会の管理を進める。18)すべての学生新聞の管理を進める。19)学生による教育プログラムや組織に対する公の抗議を扇動する。


20)報道機関に潜入し、書評の割り当て、社説の執筆、政策立案を管理する。21)ラジオ、テレビ、映画による重要なメッセージをコントロールする。


22)あらゆる形態の芸術的表現を低下させることにより、アメリカ文化の信用を傷つけ続ける。公園や建物からすべての優れた作品を排除し、形のない、ぎこちない、意味のないものに置き換える。23)美術評論家や美術館の館長を管理する。 醜く、反発的で、無意味な芸術を促進する。


24)猥褻を支配するすべての法律を「検閲」と呼び、言論の自由と報道の自由に違反するものとし、検閲を排除する。25)本、雑誌、映画、ラジオ、テレビでポルノや猥褻を流布することにより、道徳の文化的基準を打ち破る。[注:それらの手段を使用して文化を堕落させ、抵抗する個人の意志を弱める。メディアを使った国民の暗愚化、総白痴化]


26)同性愛、乱交を「正常、自然、健康」として提示する。 [注:今日、公道徳を擁護する勇気をまだ持っている少数の人々は非難され、悪質な攻撃を受けている。ほとんどの米国人は、この議題の背後にある動機について完全に無意識だ]


27)教会に潜入し、聖書の信用を失墜させ、「社会的」宗教に置き換える。「宗教的な松葉杖」を必要としない知的成熟の必要性を強調する。 [注:これは主に、全米教会協議会、ユダヤ教、カトリック神学校への共産主義の浸透によって達成された] 28)「政教分離」の原則に違反しているという理由で、学校での祈りや宗教的表現を排除する。


29)米国憲法は、不十分で、古風で、現代のニーズと合わない、世界規模での国家間の協力の妨げであると主張し、信用を傷つける。


30)米国建国の父たちの信用を傷つける。彼らを「庶民を蔑ろにする利己的な貴族」として紹介する。31)あらゆる形態のアメリカ文化を軽視し、「それは全体像のほんの一部にすぎない」とし、米国の歴史教育を阻む。歴史は共産主義者が引き継いだので、ロシア史を強調する。 [注:アメリカの自由の原則、私的所有権の破壊は、今も昔も共産主義者の主要な目標だ]


32)教育、社会的機関、福祉など、あらゆる部分を一元的に管理するため社会主義運動を支援する。


33)共産主義の運用を妨げるすべての法律や手続きを排除する。34)下院「非米活動委員会」を廃止する。35) FBIの信用を失墜させ、最終的には解体する。36)より多くの組合に潜入し、支配権を獲得する。37)大企業に浸透し、支配権を獲得する。


38)逮捕権の一部を警察から社会的機関に移す。すべての行動上の問題を精神障害として扱う。精神科医以外には診断、治療をさせない。 [注:ソ連はかつて「社会的不適合」や政治的に不正確と見なされた者を、グラグと呼ばれる大規模な「精神病院」に送っていた。それらを中共は「労働改造所」、ヒトラーは「強制収容所」と呼んだ]


39)精神医学の専門家を支配し、共産主義の目標に反対する人々を強制的に支配する手段として精神保健法を使用する。 [注:精神医学は、共産主義の「自己批判と従順さの促進」というテーマの道具になっている]


40)家族制度の信用信頼を傷つける。乱交と簡便な離婚を奨励する。 [注:完了した。ソブリン家族(父権、親権による権威主義的な家庭統治)は共産主義にとって最も強力な障害である]


41)親の悪影響から離して子供を育てる必要性を強調する。親の抑圧的な影響に起因する偏見、精神的障害、成長の遅滞から子供を守る。


42)暴力と暴動は、アメリカの伝統の正当な側面であるという印象を与える。学生らは立ち上がって経済的、政治的、社会的問題を解決するために「団結した力」を発揮すべきだと奨励する。


43)すべての植民地政府を転覆させるために、先住民の自治を促進する。44)パナマ運河を国際化する。


45)コナリー留保(米国が国連憲章批准の際に、国際裁判所は米国の国内問題に関与できない、と修正させた)を改めて、国内問題について国際裁判所に管轄権を与える。(以上)


「裸の共産主義者」・・・アカは「この世の天国を唱えて、この世を地獄にする」と知って小生は中核派から離れたが、中核派幹部から「お前は腐敗している」と蛇蝎の如くに非難された時は結構悲しかったなあ。今なら「何言ってやがる、テメエこそ井の中の蛙じゃねえか、『前進』(機関紙)ばっか読んでねえで、他の本でも読んだらどうだ、外を見ろ、外を!」と罵倒するのだが・・・


数年後にかつての同志がカンパを求めてきた際に「足を洗ったらどうだ」と言うと、「前科が多過ぎて・・・もう堅気には戻れない」と寂しげだった。「青春は悲惨である。鋭い感受性と強烈な自我ゆえに、青春は概ね悲惨を免れ得ない」(福本純「自殺論もしくは反抗論」 )。カネない、彼女いない、先が見えない、まったく「♪青春時代の真ん中は、いつもトゲ刺すことばかり」、二度と御免だ。


アカは群からなかなか離脱できない、組織の中でしか生きられないようになっており、異議を申し立てたら「腐敗分子、裏切者、人民の敵、走資派」として除名、追放、処刑される。自浄機能がないのだ。


中共との戦いにおいては、対ソ連のように西側の包囲網でじわじわと食糧から資源までナイナイヅクシにして自然死させるしかないのではないか。共産党員は人民からの報復を恐れるから党、国家の崩壊を絶対に阻止するという説もあるが、将兵だって腹ペコでは動けやしない。ソ連末期では内乱がなかったから中共でも静かな臨終になるといい。世界は日の入りを待っている。
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp