化石の日記Ver.2

ミーハーのたわごと。
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「ラクダの文化誌 アラブ家畜文化考」

2016-10-03 00:31:31 | 読んだ本とか
堀内勝 著 リブロポート

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%80%E3%81%AE%E6%96%87%E5%8C%96%E8%AA%8C%E2%80%95%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%96%E5%AE%B6%E7%95%9C%E6%96%87%E5%8C%96%E8%80%83-%E5%A0%80%E5%86%85-%E5%8B%9D/dp/484570210X

日本では、ひとくちに「ラクダ」と言ってしまいますが。

アラブでは、「フワール(乳離れ前のラクダ)」

「ファスィール(離乳後のラクダ」…と

年齢、用途によって単語が違う。


この本に出てきたラクダ関連用語、数えなかったけど軽く200件は超えてそう。

アラブ社会とラクダの濃すぎる関係にびっくりですが。


個人的にヒットした項目は、

エジプト系のベリーダンスなどでよく聴かれるカン高いかけ声について。

あれはラクダの鳴き声を人間がまねたんだそうです。

アラビア語では「ザグラダ(zaghradah)」。

大元の意味は「ラクダがくり返し鳴き声をあげる」なのだとか。



また、ラクダを歩かせるのに、いつしか歌を歌う(キャラバンソング)ようになり、

これがアラブ歌謡の元になったという話も興味深いものがありました。

ニュー・オーダーとジョイ・ディヴィジョン、 そしてぼく

2016-07-14 00:46:19 | 読んだ本とか
バーナード・サムナー (著), 萩原麻理 (翻訳)

読みました

「Blue Monday」と「Love will tear us apart」しか曲知りませんでしたが、

(あ、あと「Ceremony」)

それでも、たいへん面白く読みました。



著者の、冷静的確で、過不足のない文章が良い。

自殺したリードヴォーカリストのイアン・カーチスについては

>奇妙に聴こえるかもしれないが、イアンが死んではじめて、
>私たちは本当に彼の歌詞を聴いた。
>そうしたことが始まる前、イアンが歌詞を書き始めた頃から、
>そこには明らかに内面の苦悩が現れていた。
>彼の中で何が起きていたのか、私には想像するしかない。
>自分が抱える根深い問題について彼は、
>私たちに話すことも、ほのめかすことすら一度もなかったが、
>悲しいことに最初から、それは彼の言葉の中にあったのだ。

>他の人は式の前に棺桶の中のイアンを見ていたが、私にはできなかった。
>私は彼を、生きていたときの姿で覚えていたかった。

全体的に淡々と書かれてますが深い、
どこかニュー・オーダーの曲調に通じるところがあるかも。

個人的にツボだったのが、「エレクロトニック」というユニットで共演したジョニー・マーについて

>彼は、ナッツと種と果物、それに蒸留水で生きていて、一日10マイルは走っているはずだ。

ですって!
いまだに20代の体型を維持してますが、やはりそういう人だったのか…。
サムナー氏。作曲に忙しそうだけど、文章もいっぱい書いてほしい


New Order - Temptation [OFFICIAL MUSIC VIDEO]

「明治のワーグナー・ブーム」

2016-07-01 00:45:38 | 読んだ本とか
「明治のワーグナー・ブーム」

という本を読みました。

http://www.chuko.co.jp/zenshu/2016/04/004841.html

おおまかな内容はこちら

http://style.nikkei.com/article/DGXKZO03365610Y6A600C1BE0P01

ほんでもって、明治のワーグナーファン(同書では「ワグネリアン」と記載)

は、ワーグナーの音楽を、


まったくと言っていいほど、聴いちゃなかった!

(レコードなんてものもなく、
 当時、ワーグナーを演奏できる技術を持った人が日本にいなかったので
 聴く手段がないに等しかった)

ほとんど活字情報が頼りで、その思想が、当時の知識人にグッとくるものがあったらしい…


何のこっちゃ!

とツッコミを入れたくなりますが。


そういえば、それに近いことが、昭和の洋楽ファンにもありましたね…

80年代。今のようにネットも音楽配信もなく、洋楽を聴くには

1:レコードを買う
2:貸しレコード屋でレンタルする
3:ラジオ・テレビの洋楽番組で聴く

という方法しかありませんでした。

FMの番組表を毎週細かくチェックしたりとか。かなり努力というか

能動的な要素が必要でした。


それで、あるアーチストに興味を持ったり、好きになるのに、

「音楽雑誌」の存在は非常に大きかった。


雑誌に書かれてるミュージシャンの発言に共感して

ますます好きにになったりとか、あったし。


曲はあまり聴かず、

雑誌の切り抜きを集めてるだけの「ファン」て、けっこういたと思う。


ネットがなかったので、音楽雑誌に掲載されている全アーチストの曲を聴くのは

よほどの熱意と財力がない限り、不可能でした。

なので、ロッキングオンとかの文章を読んで、

聴いたつもりになっているアーチストは結構いました。


というわけで、当時、活字情報だけで理解してた曲を貼っておきます。

King Crimson - Discipline (from 2012 DVD Live in Argentina 1994)



フリッパトロニクスってこれか…
ガムランの影響がどーのこーのとかいって、難しそうだな、と
思ってたのですが。

ここからが「東」

2015-11-24 00:24:08 | 読んだ本とか
「ドナウ ある川の伝記」という本を読みました。

http://www.nttpub.co.jp/search/books/detail/100002188

紀行ものと言っていいのか…

水源のあるドイツからはじまり、オーストリア、ハンガリー、ルーマニアと

川を下っていくのですが。

この本によると、ハンガリーから「アジアが始まる」のだそうです。

建物や人々の写真を見ると、ヨーロッパにしか見えないのですが。

この曲聴いてすこし納得。

ハンガリーのフォークバンドだそうです。



Holddalanap Zenekar - Angyalok tava

ロッキン・ロンドン

2015-07-29 00:04:30 | 読んだ本とか
三浦義和/齋藤一彦 (著) 東京地図出版

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%B3-%E4%B8%89%E6%B5%A6%E7%BE%A9%E5%92%8C-%E9%BD%8B%E8%97%A4%E4%B8%80%E5%BD%A6/dp/4808585197

文字どおりロックに関したロンドン案内。

大物ミュージシャンゆかりの地よりも

レコード店、楽器店、コンサートホールガイドの方が

役にたつかも…。



巻末に大まかな地図があるのですが、

物件は、ほぼソーホーとカムデンタウンに集中してるのがわかる。


それで、The Acoustic Roomという楽器屋さんが掲載されてるので

検索かけたけど、ヒットしない…

住所は16 Manette Street, London, United Kingdomなんだけど

それらしいお店がグーグルマップで見当たらず…

ううむ。

なにぶん2009年の出版なので、行かれる際にはチェックした方がよさそうです。



同じような企画でリバプール編はないのかしら。。。