日々想うコト ~DIARY~

美葉果の『ぼちぼち』日記です

ダ・ヴィンチ・コード

2006年05月23日 | 映画
いろいろ論争アリの『ダ・ヴィンチ・コード』。

先日のカンヌ映画祭で上映された後は、拍手が殆ど聞かれなかったとか・・・

問題になっているのは、ダ・ヴィンチの描かれた絵画に隠された謎と
キリストが実は結婚していて、子供がいたという内容。

「あれ? そんなに俗っぽい話なの?」と最初は思った。

私は(一応・・)もと美術学生で洋画も勉強していた時期があったから
ダ・ヴィンチなどの絵画にも、色々な謎や俗説があるのは知っていた。

描かれた絵画の中に、さまざまな意味や 隠し要素が練りこまれているものは
ダ・ヴィンチの絵だけではなく

レンブラントやラファエロ、ミケランジェロ、ゴヤなど
中世~ルネサンス時代の作家の作品の中には、
いろいろな作者の意図が漏り込まれて描かれたものが多くて、

謎解きの好きな私には、とても奥深いおもしろさがあって
美術書を読みあさったりして、とてもハマッていた時期があった。

でも・・ダ・ヴィンチの絵に関しては、かなり謎だらけだ。

~~というのも、彼の絵は あまりにも
謎や俗説が多くて、色んな見解が混ざり合っているから。
その俗説の延長だと思って
『ダ・ヴィンチ・コード』の小説も、興味はあったけれど
読まなかった。

代表的な『最後の晩餐』の絵。

数学的にも計算しつくされた完璧な遠近感と構図。
取り囲む人たちの表情、顔の向きや位置関係、テーブルに置かれた小物など、
それぞれに意味を持って描かれている。

この数人の人物の中で、
描かれている『ユダ』の存在は、有名な話で知っていたけれど
この間のTVの特番組を見ていて
キリストの横にいる女性・・・

『マグダラのマリア』(映画『ダ・ヴィンチ・コード』でキリストの妻であるとされている女性)
の存在は、知らなかったな~。。。

魔女狩りと称して、拷問なども行われた時代だったから
今みたいに世相を反映した風刺画などを描くことは命取りにも繋がるんだろうな。
だからこそ、この時代の絵は こうやってよく見ないとわからない様な
描き方が多いんだろうと思う。

ダ・ヴィンチが、絵に込めて、何を本当に伝えたかったのかは
まだ分からないけれど、

皆が神と崇める『キリスト』も、皆と同じ ひとりの人間なんだよと
(尊厳の意味を込めて)
言いたかったのだと思えば、私は納得できる・・・ような気がする。


ただ、アメリカ的に『ミステリー』として
おもしろおかしく娯楽の映画のひとつにされてしまうとなると・・
反感がでても、仕方がないような気がする・・・。
(宗教的な問題も絡んでるし・・・;)

でも
主人と、「映画、一度 観たくなってきたね・・・。」

吉とでるか凶とでるか・・・


こうまでして
後世の人々に、多くの論争を起こしてくれる

レオナルド(ダ・ヴィンチ)さんてやっぱり、凄い。

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