二小は、朝からそわそわしていました。
「四小、早く生まれてこないかな。四小が生まれたら、わたし、うんとかわいがって
あげるんだ。」
二小は、そんなことを言いながらうれしそうに、姉である一小のまわりを、
ピョンピョンとはねまわっていました。
「これ、二小。少し、静かにしていなさい。あんまり騒いでいると、四小が生まれて
これないわよ。」
うれしさで落ち着かない二小を、一小が姉らしくたしなめます。それでも二小は、
今度は、四小の精霊が入る校舎の周りを、ピョンピョンとはねまわっていました。