風の向こうに  

前半・子供時代を思い出して、ファンタジィー童話を書いています。
後半・日本が危ないと知り、やれることがあればと・・・。

夢草子 四の巻

2010-06-10 22:20:16 | 大人の童話其の弐

四小は、一小と二小の方を向くと、ニコッと笑いました。そして、

「ふぁ~、ここがこれからわたしのいる世界なの?わたしの姉さんたち?

はじめまして、これからよろしく。」

と、上品にあいさつしました。二小は、

「わぁー、かわいい声。うれしいな、妹がもう一人増えて。これからずっといっしょに

いられるね。これからずっとよろしくね。」

と、ニコッと笑って四小に言いました。四小は二小に向かって、かわいらしく笑って

「はい、二小姉さん。」

と、お行儀よく返事しました。二小は、もうたまらない、という感じで、

「わ、ホント、か~わいい!ウフッ、うれしいな。こんなかわいい子が妹になって

くれて。」

と、満面の笑顔で言いました。二小の喜びようは、それはもう、大変なものでした。

生まれたばかりの四小の周りを、ピョンピョンはねまわって、体全体で喜びを表して

いました。



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