やがて、四小に光が射し始めました。そう、精霊の生まれる瞬間です。二小は
「わぁーっ」と言い、四小の光を覗きこんでいました。光は、どんどん大きくなって
いきます。やがて、光が校舎全体を包み込むと、パァーッと一気に金色の光線が
走り、周囲は金色の光でいっぱいになりました。そして、光の中から、かわいい
精霊の顔が覘きました。そう、四小です。四小は、まぶしそうに目を細めながら、
不思議そうに辺りをキョロキョロ見まわしています。二小は、すかさず、
「はじめまして、四小。この世界へようこそ。わたしは、あなたの姉になる二小よ。
これからよろしくね。」
と、生まれたばかりの四小にあいさつしました。続いて一小も、
「はじめまして、これからよろしくね、四小。わたしが、一番上の姉の一小よ。まあ、
なんてかわいらしいきれいな子だこと。」
と、あいさつしました。