風の向こうに  

前半・子供時代を思い出して、ファンタジィー童話を書いています。
後半・日本が危ないと知り、やれることがあればと・・・。

風の向こうに(第一部) 其の五

2010-01-25 22:26:20 | 大人の童話

「うわー、きれい。校舎がキラキラ光ってる。それに、なんだか暖かい。」

四小の体全体からあふれ出る光は、この世のものとは思えない美しさでした。

やがて、あふれんばかりに四小を包んでいた光は、ゆっくりと静かに消えて

いきました。すべての光が消える間際、四小の声が響きました。

「六年間、いっしょに楽しくやりましょうね。あなたの方からわたしに会いたくなったら、

校庭に立って、わたしに会いたいと強く思って。そうすれば、また必ず会えるわ。」

瞬間、光は消え校舎は元の姿に戻り、あたりには、新入生とその保護者の

ざわめきだけが聞こえていました。

 

 

 



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