この記事はこのブログ映画『天外者』(てんがらもん)2020年12月公開の日本映画
2024年09月10日 | 映画 のつづきです。
アマプラ配信
鹿児島(鶴丸)城 0:08:02ごろ
鉄砲、蒸気船を買い付け、藩の軍備を充実したい斉彬は幕府の遅い対応に業を煮やす。
斉彬(榎木孝明)「こうなれば、あのも者に任せてみるか?
あの者とは斉彬自身が命名した才助(五代友厚)だ。
殿の御前で大久保一蔵(利通)と共にかしこまる西郷吉之助(隆盛)。
長崎で勉学中の才助を急ぎ呼び戻し上海へ蒸気船買い付けの商談へ、と乗り気な大久保に
隣の西郷が一言「待て、五代はまだ藩では何の職にもついちゃおらん若者じゃ、そげな大事を・・。
斉彬「ワっははは、わしがおはんらを召し上げた時と同じではないか」。「吉之助、案ずるな」とたしなめる。
時はあっと言う間に流れ(一年後) 0:25:33頃
島津久光(斉彬の異母弟)「亡き兄上斉彬の御遺志である上海での蒸気船買い付けを大久保を通して才助に命ずる。
この席に西郷はいない。
その直後のシーン
門外に出た才助に藩士らが「五代、おはんのおかげで『薩摩の異国狂い』ち、のしられておることを知っちょっとか」「引っ込んでおらんな、容赦せんど」っち言って立ちはだかって威嚇する。(肩衣に袴姿)
無視し、去ろうとする才助に
「何か言え!」と鯉口を切り抜刀の構えで迫る藩士らに対し「刀で人を殺しても世の中は変わりはせん、そういう時代になる」と才助。
「なんち、侍がなくなる時が来るっちっ!」もう我慢ならん。四人とも刀のつばに親指をかけ膝を折っている。
そこへ城内から西郷(宅間孝行)登場。(まだ島に行っちょらんのか)
西郷の「待てぇい」という声がして一同振り向く。才助に後ろから肩を揺らして歩み寄る西郷、草履の音が止み
「おいがいる限り、そうはさせん!」「器量より度量じゃ!」「おはんには、だい(誰)も付いてこんぞぉ」
ここで、ジジッジ! セミが鳴き、才助の苦い顔アップでこの場面は終わる。
これでものがたりの西郷の出番も終わる。西郷二度の島送りのあと大業をなした西郷が死に侍の時代も終わる。
このときの西郷の予言は外れてはいない、と言えるだろう。奄美大島、徳之島、沖永良部島、禁門の変、王政復古、征韓論、西南戦争。