東北アルパインスキー日誌 ブログ

東北南部の山での山スキー、山歩き、山釣りなどと共に、田舎暮らしなどの話を交えながら綴っています。

山形県 緑環境税と間伐

2010年03月07日 | 林業
今日はスキーの板をかんじきに履き替えて、田舎の山林を歩き回ってみた。
実は山形県が導入している緑環境税を使い、希望する林家の間伐を行ってくれるという制度があり、1月~2月の真冬にも関わらず実施された。

林家にとっては願ったり叶ったりの嬉しい制度で、昨年申し込んだ場所はなんと全て承認され、年度末ギリギリになって滑り込みセーフで完了した。何もこんな雪が多くて作業性の悪い時にとは思うが、お役所仕事丸出しの様だがとにかく感謝です。

山林の荒廃は全国何処もご存知の通りで、山主が代替わりしてからなお更関心は薄れる様で、自分の山の有る場所や境界線などサッパリ解らんという事態になっている。こんな制度なら誰でも喜んで応募しそうな物だが、意外と申し込みは少ないのか殆ど大半が承認されている模様。

但し、この制度には条件が有り、対象は過去30年間に除伐や間伐が実施されていない事に加え、間伐後は20年間に渡って立ち木や山林の売却が禁止される。つまり、相続するしかない事になり、これが足を引っ張っているのかもしれない。

しかし現実にはすっかり杉の値段は最盛期の1/4位に定着し、20年後でも立ち木の価格は上がるとは限らず、もっぱら山林の荒廃防止と環境の保護が目的で、今や金儲けの対象にはならんのです。原因は外材の輸入を全面開放した事に有り、輸出立国日本の犠牲になった産業でも有ります。
しかし、一人当たり年間¥1000を支払って頂いた県民の皆様、まことに有難うございます。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今年の冬は暖冬か? | トップ | ウイリッシュの亡霊 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

林業」カテゴリの最新記事