東北アルパインスキー日誌 ブログ

東北南部の山での山スキー、山歩き、山釣りなどと共に、田舎暮らしなどの話を交えながら綴っています。

東北関東大震災 仙台市内マンションの被災状況 20011.03.25

2011年03月25日 | 東日本大震災
震災から2週間が過ぎて、比較的被害は少なかった仙台は次第に落ち着きを取り戻しつつ有ります。多くのご家庭では電気と水道が復旧し、避難先から自宅に戻られた方々も多いと思います。

市内ではスパーやコンビニも営業を再開するところが増え、まだ十分とは言えませんが日常生活を取り戻すことが出来つつあり、仙台中心部の私たちは恵まれていると思います。しかし、被害の甚大な沿岸部では厳しい避難生活を余儀なくされる方々も多く、ガソリン不足で交通手段も奪われて大変な日々を送られています。

私の場合は幸い職場にも直接の被害はなく、14日(月)より出社して翌日からはお客様の緊急工事の対応に追われ、マンションやアパートおよび住宅の数ヵ所を訪れました。

その多くは分譲マンションの現場で、一見して被害は見られないように思えますが、開放廊下やバルコニー側の外壁に顕著な被害が見られました。特徴はサッシの窓や玄関扉・パイプシャフトなどの開口部が多い廊下に被害は集中し、その多くは築後30年以上を経過した旧耐震基準のマンションです。

従来から旧耐震基準のマンションは耐震改修がクローズアップされてきましたが、調査診断から耐震改修工事にわたって多額の費用を要するため、学校や官公庁の建物とは対照的に殆ど実施されていません。その悪い予測が不幸にも的中した形となり、仙台市内には数多くの被害を受けたマンションがあると思われます。

古いマンションでは賃貸や貸事務所となっているケースもありますが、その多くは60歳後半から70歳台の区分所有者がお住まいで、そこに住めなくなると行き場を失う方々も少なくないと思われます。また、空き室になっていて所有者不在のケースもあり、今後共有財産の管理の行方が困難になる可能性もあります。

職業柄マンションを初めとする集合住宅の修繕工事に携わってきましたが、外壁改修工事や塗装・防水といった仕上げ工事の範疇を超えるケースも多く、躯体の強度や構造に関する専門分野は対応できず、残念ながら自分の経験や能力の限界を超てえます。

自分で今出来ることは限られますが、依頼があれば迅速にそして可能な限り対応するよう努めて行きます。

コメント (6)
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