(*成長を続けるSガーデンの小宇宙/GARDEN/Secret Gardenより)
Secret Garden http://ameblo.jp/secret-garden-photopage/
今月21日に、JAXA(宇宙航空研究開発機構)種子島宇宙センターから、
温室効果ガス観測技術衛星 <いぶき> が打ち上げられる予定だ。
現在、主な温室効果ガスと気温上昇への寄与率を上げると、
二酸化炭素63%、メタン18%、亜酸化窒素6%、ハロカーボン類13%
と、報告されている。いぶきはこの二酸化炭素とメタンの大気中濃度を、全地球規模で網羅的に観測する衛星だ。
<いぶき>
全長13.7メートル
重量1.75トン
開発費183億円
で、高度660キロの軌道上、約100分で地球を1周する。運用期間は5年。
環境省や国立環境研究所が関与する衛星は3基目で、以前<みどり>(1996年)<みどり2号>(2002年)を飛ばしたが、ともに短期間で不具合を起こし、運用停止の憂き目を見ている。
いぶきはそんな経験をもとに、任務を濃度観測に単一化して構造を簡素化、軽量化にも成功し、ロケット(H2A15号機)に余力があるため、一般公募の小型衛星(学生や中小企業の)7基の相乗りも決まっている。
観測点は、全世界5万6000千カ所で、現在の日米欧中心の地上約280カ所から飛躍的に増え、海洋線や高山帯も継続的に観測される。
吸収率のデータ(数千㌔四方ごとの吸収・排出量の推定図)は10月末から、濃度データ(全世界の二酸化炭素とメタンの濃度図)は2010年1月から、一般向けに公表される予定だ。
(新聞記事・要約転載)
ゆり姫、日本の宇宙への開発活動は地味ですが、地道に役立つことに取り組んでいます。得られる観測データは、将来予測と世論喚起などに現実味を持たせます。地球のために、ロケットの打ち上げ成功と、いぶきの活躍を期待しましょう☆

(*esoチリ・アタカマ高地の大型望遠鏡/アストロノーツより)
JAXA(宇宙航空研究開発機構) http://www.jaxa.jp/