不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

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2011-04-25 19:01:38 | Tweet Log



Lo Scoppio del Carro 2011

2011-04-25 04:58:02 | アート・文化
レイラの散歩を早々に済ませてドゥオーモへ。
山車への点火は11時ですが
人だかりができてしまうので、早めに行かないと、
ちびっ子な私は人の頭しか見えなくなってしまうので、
9時前には会場へ。
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それでも既に2列くらいは列が出来上がっている。
毎年「来年はもう少し早く来よう」と思うんだけど、
結局いつも同じくらいの時間だな。


遠くから古式仮装の奏でる太鼓と笛の音が聞こえてくると
むずむずします、嬉しくて(笑)。
そして、徐々にドゥオーモ広場に到着。
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今まさに羽根つき帽子をかぶろうとしているのが
Bandierai degli Uffizi の統括。
このおじさまが元気でいてくれるのを確認するためにも
スコッピオ・デル・カッロ見に来なくてはと思ったり。

鼓笛隊。
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鼓笛隊に続いて大好きな旗ふり隊。
これが由緒正しいBandierai degli Uffizi。
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いつものように白牛4頭に曳かれて
いよいよ花火の仕掛けられた山車が入場。
この日明け方に降っていた小雨のせいで
火薬が湿気らないようにビニール袋かけられてました。
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この広場ど真ん中に立つベージュのコートのおじさまも
いつもBandierai degli Uffiziの登場するイベントで
交通整理をしていて、本日もご健在確認。


山車はドゥオーモの正面に置かれて
最終的な飾り付けと花火の仕掛け準備が始まります。
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この間に洗礼堂内ではミサが行われます。


まず山車のてっぺんに3本の旗の仕掛けをとりつけ。
消防車が出動して現役の消防士さんが作業にあたります。
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続いてドゥオーモの主祭壇から飛び出してくる
はりぼての白鳩(Colombina)が往復するワイヤーを
山車の中央に繋げます。
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その間の広場全体の雰囲気はこんな感じ。
すごくイタリアチックでいいなと思うんだよね。
観客のことあんまり考えてない演出で。
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ミサの途中で6月に開催される
古式サッカー(Calcio Storico)の組み合わせ抽選が行われたり
広場では旗ふり隊のエキシビションが行われたり。
司祭さんがぐるりと観客の前を
祝福を与えながら通っていったり
祝福された花とオリーブの枝が振る舞われたり。

会場到着から点火までの2時間も盛りだくさんなので、
実際にはあっという間。

そして11時にいよいよ式典&ミサが終わり
盛大に鐘が鳴ると
ドゥオーモの中から伸びたワイヤーを
白鳩が駆け抜けてきて山車に点火。
役目を終えると猛烈なスピードでワイヤーを戻っていきます。
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点火されて煙を出し始めた山車とドゥオーモの間くらいに
復路進行中の白鳩が。

まずは白と赤、そして紫の煙幕がたかれ、
あとは爆竹と打ち上げ花火。
動画その1

旗の開く瞬間。
動画その2

古くから白鳩が無事に往復すると吉とか
旗が3つ開くと1年安泰になると言い伝えられています。

16年前から見ていると
最初の頃は失敗することも多かったけど、
ここのところはかなりの確率で成功しています。
念入りな準備ができるようになったんだね、イタリア人も。