お天気のよい日曜日。
天城の「かたつむり」さんからの紹介で稲刈り体験をさせていただきました。
場所は天城茅野地区の「はちくぼ会」の管理する水田。
浄蓮の滝の近くですが、
滝周辺の喧噪とはかけ離れた長閑な空間。
実りの秋ですね。
遅刻していったのにも関わらず、
一緒に稲刈り体験した皆さんにも、
指導してくださった山本さんにも親切にしていただき、
初めてだったのに、
先週のびわの剪定と同じように
夢中になって楽しませていただきました。
天城の茅野地区は一日の寒暖の差も激しいので
おいしいお米ができると聞いたことがあります。
伊豆の山間部から平野部では
これから11月にかけて順々に稲刈りが行われますが、
確かにこの周辺はほかの地区より少し早いのかなぁ、実りが。
棚田の一枚を貸していただき黙々と。
田んぼの四隅を3×2メートルくらいずつ
鎌を使ってさくさくと刈り、
刈り上げた稲穂をまとめて、藁でくるくる捩って留めて
それを稲木にかけて天日干しするところまで。
くるくるっと束ねて、無造作に土手に重ねただけの稲穂たち。
一番難しいなぁって思ったのは
この、まとめて藁で留めるところ。
ゆるゆるだと干しているうちにほぐれてしまうだろうし、
きつくしすぎたら捩った先を挟み込めないし。
たくさんやっているうちに慣れて
もっと素早くできるようになるんだろうけどなぁ。
ほんの2時間の実労働だし、
きっとまったくなんのお役にも立っていないんだろうと思うのですが、
私はとてもいい経験になりました。
田舎で暮らすのなら自然に触れていたいと思った自分の感覚は
長い間に私の中で熟してきているんだろうなぁって改めて。
植物と関わっていると、無心になれるからか、
とても心が落ち着きます。
涼しいかと思ってスェットを羽織っていて
照りつける太陽と、作業のおかげで
顎から汗が滴り落ちるほど汗をかきましたが、
風が吹き渡る度にさわやかで
こういう汗は大歓迎だなぁって思えましたよ。
私が子供の頃はどこもかしこもこのスタイルだったのですが、
伊豆でも最近は機械乾燥する農家さんも増えて
なかなか見かけなくなりましたが、
こういうの見た方が収穫の季節って実感がありますよね。
お昼はかたつむりさんでピッツァ焼き体験。
生地は黒米の粉を配合したものを用意していただきました。
伸ばしてトッピングして焼くという作業。
みんなでやると楽しいですね。
このあとは手が粉だらけのため、写真なし（笑）。
石釜で焼くので、それだけでもおいしいかなぁ。
タマネギ、ナス、ズッキーニ、トマトでPizza vegetariana。
家に残っていたParmigiano Reggianoを持参して
ぱらぱらのせていただきました。
ピッツァを食べ終えたのは13:30過ぎで
前日に新たにボンガードオーブンを入れてグランドオープンした
かたつむりブーランジェリーで、
おいしそうなパンを買い込んで帰宅、の前に
汗を流していきたいなぁと思って
ちょっと遠回りではあるけれど、
天城越えして河津梨本にある「禅の湯」へ。
露天風呂につかって、青い空と緑の山を眺めてぼんやり。
岩盤浴に入ってうとうと。
そうまさに、瞑想に似た感じを味わえていい気持ち。
シルバーウィークの日曜日だからなのかなぁ、
温泉も混んでいたし、
帰り道はどこもかしこも渋滞が発生していたけれど、
伊豆にお客さんがきてくれている証しかなぁと思いながら
ぼちぼち帰宅。
反射炉清掃に始まり、充実した一日でした。
Tomoko Omata @albero4
