Horse Racing Cafe

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香港國際賽事に向けて

2006-11-21 23:16:31 | 海外競馬(香港)

 香港國際賽事も近づいてきますた。日本からの招待馬も続々発表されており今年も活躍が期待されますが、地元香港で先週・先々週にわたって重要なトライアル戦が行われたので軽くまとめておこうかと(半分自分用w)


カップトライアル(シャティン・芝2000㍍)
 まずは11月12日に行われたカップトライアル。ここは昨シーズンの香港ダービー馬Viva Patacaと香港ダービーではViva Patacaの後塵を拝したがA.クルーズ厩舎に転厩して巻き返しを図りたいHello Prettyの2強が抜けた人気。他にはSaturnなんかもいたのね。しかも近走短距離ばかりだし。。
 レースはHigh Intelligentの逃げを捕まえ、そのまま粘りこもうとしたSaturnを一気にHello Prettyが捉えて快勝。Viva PatacaはHello Prettyと一緒に上がっていこうとしたが反応鈍く、逃げたHigh Intelligentを捉えるのが精一杯と少々不満な競馬。鞍上のE.サンマルタンもレース後、「道中は気持ちよく走っていたんだが、徐々に上がっていこうとしたら期待ほどの反応はなかった」と述べているように少々不満げ。このままだと本番でも春のQEⅡの二の舞かもしれんね。Hello Prettyはレース当週の木曜日に口から出血しているのが見つかっていたと書かれているがそんなの関係ないってか。


スプリントトライアル(シャティン・芝1000㍍直線)
 今年から本番の舞台が直線1000㍍からコーナーありの1200㍍に変わったといってもここが最重要トライアルには変わりない。メンバーを見渡しても恐ろしいほど豪華ですな。日本でも有名なSilent Witnessを始め昨年の香港スプリントの覇者Natural Blitz、2着のPlanet Rulerや今年のチェアマンズスプリントを制したBillet Express、センテナリースプリントCを制し今回1番人気に推されたScintillation、前走の内容が光るSunny Kingなどなど。まさに、ここにAbsolute ChampionやTake over Target、シーイズトウショウなどを加えれば本番といっても差し支えなさそうなメンバー。。
 レースは単勝16倍とやや伏兵扱いされていたAble Princeが内ラチ沿いから早め先頭に立ち一気に押し切り勝ち。2着は正反対に外ラチ沿いを突っ走ってきたDown Town。ゴール残り100㍍を切ったところでいきなり画面に出てくるというシンザンの有馬記念ばりの競馬を披露しました。Silent Witnessは4着同着。全盛期ならばあそこから突き抜けると思わせる競馬であっただけに突き抜けられないのは体調が戻りきっていないのか、はたまた年齢による衰えなのか。Natural Blitzは5ポンド重い斤量を背負っての3着なだけに本番でも楽しめそう・・・なんだけれど舞台が変わって一番悲しんでいるのはこの馬かも試練。まあ、コーナーありの1200㍍に変わったといっても基本的に香港勢中心でよろしいかと。シーイズトウショウやメイショウボーラーでは少々厳しいと言わざるをえない。


マイルトライアル(シャティン・芝1600㍍)
 スプリントトライアルも豪華だったが、ここもまた豪華・・・。出走馬のネームバリューだけなら下手したらマイルチャンピオンS以上。昨年の世界馬王ことVengence of Rainを始め、今年の安田記念を制したBullish Luck、3着のJoyful Winner、散々迷惑をかけたThe Jukeや古豪Bowman's CrossingにDave's Best、調子を上げてきているFloral Pegasusなどなど。しかし、これらのタイトルホースを押さえ1番人気を獲得したのはArmada。移籍?してからの6連勝はスゴイお。前走のプレミアボウル4着も若干の距離不足や早すぎた勝ちタイムなど敗因はハッキリしている。距離400㍍延長はプラス材料なだけに期待されるのも当然か。
 結局、The JukeやFloral Pegasusの争いを尻目にArmadaが差しきるわけだが、このレースに限って言うならばVengence of Rain、Bullish Luckの走りの方が目を引いた。2頭とも他馬より思い斤量を背負っていたために伸びそうで伸び切れなかったレース振りがいかにもトライアルと思わせるものなのよね。Vengence of Rainは半年以上の休養明け、距離1200㍍と厳しい条件だった前走からは格段の良化を見せ、このまま良化すれば十分カップ2連覇も射程権。Bullish Luckはシャティントロフィー惨敗後にが骨瘤悪化したと言われていた(情報元)だけに心配していたが本番ではもう少し切れるか。ただ、チャンピオンズマイル→安田記念時のような状態に持っていけるかというと正直疑問符をつけざるをえない。


 ついでに日本からの選出馬もまとめておくか。
[香港カップ]
アドマイヤムーン
スウィフトカレント
ディアデラノビア
 アドマイヤムーンとディアデラノビアはほぼ確定。アドマイヤムーンは武だろうが、ディアデラは岩田がおそらくアドマイヤヘッド@朝日杯で無理そうなので福永かな。スウィフトカレントは森禿が来年のシーマクラシック目指すとか言っていたので出ないでしょう。現段階ではPrideやらAlexander Goldrunあたりが有力馬か。

[香港マイル]
ダンスインザムード
 ダンスの鞍上は武で決まりの模様(本人の日記でも言っているし)。あとは服部と田園のどちらかが選ばれる模様だがレートの関係で田園かな。香港勢とCaradakあたりが怖いか。Court Masterpieceが阪神Cじゃなくてこっちを使うとか何とか見たけれど実際のところどーなんだろ。

[香港ファーズ]
アドマイヤメイン
ソングオブウインド
 正直、Ouija Boardがカップに回ってくれればどっちかで何とかなる希ガス。幸四郎が菊花賞ほど上手く乗れるかね~。

[香港スプリント]
シーイズトウショウ
メイショウボーラー
 前述の通り直線1000㍍からコーナーありの1200㍍に設定が変わっただけに日本馬が勝つ可能性が若干上がったと思う。ただ、今回の招待馬のようにホームで完敗した馬たちがアウェイ&中立国でリベンジできるかといわれると別問題かと。シーイズトウショウには輸送減りの問題なんかもあるわけだし。目指せサニングデール越えとしておこう。


[雑記]
 そういえばパート1昇格だそうで。まあ、パート1昇格したからといって来年から海外馬や香港・シンガポールあたりから馬の購買人がドッと押し寄せるようなこともなく、淡々と例年通りの競馬が続いていくんでありますがね。こんな調子で果して昇格したと言うことを我々庶民が実感する日はいつになるのであろうか・・・と思ってしもうた。