『トヨタ自動車は、車の屋根に取り付けられたソーラーパネルで発電した電力を車内の空調に生かすなど、3年後の実現を目指す最新の環境技術を盛り込んだ次世代のハイブリッド車を公開しました。これは、トヨタ自動車が10日、アメリカのデトロイトで開かれている北米自動車ショーで発表したものです。この車はエコカーの普及が進んだ2015年ごろを想定し、家庭用の電源で充電できるプラグインハイブリッド車をもとに開発されました。屋根に取り付けられたソーラーパネルで発電し、その電力を空調に生かすことで炎天下でも室内の温度の上昇を抑えられるようにしています。また、車の後部だけでなく、サイドミラーの場所にも小型カメラを搭載し、その映像を正面の画面に表示できるため視線の移動を最小限にして安全性が高まるとしています。さらに、レーダーやカメラが周囲の状況を把握し、衝突を防止する最先端の安全技術も盛り込まれています。トヨタはことし、主力のハイブリッド車の品ぞろえを増やし、日本やアメリカで家庭用の電源で充電できるプラグインハイブリッドの販売を始める予定です。アメリカや韓国の自動車メーカーがハイブリッド車の開発を強化し、この分野での競争が激しくなるなか、日本のメーカーは操作性や安全性を充実させて競争力を高めることが課題となっています。』
車に対する社会の要求は今後変わっていくだろう。高い省エネ性能はもちろんだと思うが、それに加えて安全性も高めたい。今の技術を使えば交通事故を限りなく少なくすることも可能だ。人間の注意力を補う形で活用されることを望む。