今、様々な不正行為が話題となっている。その中で悪意を持った行為についてそれを明らかにすることの難しさがる。検査や審査で不正行為がわからないことは問題であるが、そもそも検査は不正はないだろうという前提で実施する場合が多い。それは多くの場合適正に処理されているという現実があるから。不正を見つけるための検査は時間や費用がかかる。
しかし、世の中を騒がせる問題が起これば、検査は厳しくなり時間と手間がかかり、その為の社会的なコストは上昇する。世の中全体としては多少の不正は仕方がないとあきらめる事も選択肢の一つとなる。
それでは納得できない場合、このようなニュースを定期的に取り上げ、社会啓発することが重要だ。くい打ちデータの改ざんでは戦々恐々としている業者もたくさんあるだろう。肥料の成分偽装でも、フォルクスワーゲンの問題でも、それが明らかになった場合の影響は大きい。