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IPCCパチャウリ議長、マータイ氏の魅力(日経エコロミー)

2007-10-21 08:15:39 | ちょっと 『気になる』 はなし
http://eco.nikkei.co.jp/column/article.aspx?id=20071019c1000c1

環境問題に取り組む人々の共通の意識を感じる。私たちは多少環境問題に関心はあっても実績となる物がないが、この人たちは自分たちの実績を持っている。そこに説得力がある。

環境の実践家にとって日本はどのように写っているのだろうか?来年の洞爺湖サミットでは環境問題が重要なテーマとなり、世界に向けたメッセージが発信される事は間違いないが、問題はその中身だ。

日本は自分たちは環境先進国だと思っているが、実はどうなのだろうか?省エネ技術ではトップクラスの技術があるが、それが広く活用されているかについては今一歩だと思う。我々の生活の中で、エネルギーの使われ方についてキャンペーンが行われ、意識の変化が出てきてはいると思うが、やはり一部の人に限られている。広く国民運動までの広がりはまだだ。

21世紀は環境の世紀と言われている。化石燃料は地球の歴史と共に作られたものであり、それを産業革以後のごく短い期間で消費している。資源の枯渇問題も重要な問題である。一度作り上げられたエネルギー消費構造を180度転換する事は難しい。私たちは今の自分たちさえ良ければ、将来の子供たちの生活はどうでも良いというわけにはいかない。エネルギー資源の問題や気候変動の問題も将来の子供たちの生活を守るという視点から議論すると、考え方も変わってくるのではないか?

今は、環境問題に関して日本の立場が明確になってはいない。将来の子供たちに何を残せるのか?について改めて問いたい。そこから何をすべきかが見えてくるのではないか?来年の洞爺湖サミットは日本の立場を明確にする良い機会であり、その意味で世界が注目している。
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