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比内地鶏全く使わず 「薫製見分け難しい」(朝日新聞)

2007-10-22 06:02:57 | 事件・事故
http://www.asahi.com/national/update/1021/TKY200710200193.html

このような事があると、他でも同じような事がないか?と考えてしまう。燻製にしてしまえば判別が出来なくなる。問題はどこにあるのだろうか?インタビューに答えた関係者は「比内地鶏は通常一羽1000円ほどするというが、普通の鳥は30円~40円だといっていた」まったくの偽装であり、消費者はそれを知ったとき何を思うのだろうか?

食品関連のこのような偽装はミートホープや産地偽装などあげればきりがない。このような事が起きる背景としては、より商品価値があるものがあり、その名前を使用することで、多くの利益を得られることがあげられる。名前を使われた側は迷惑な話だ。このような事を防ぐには何か方法はないのだろうか。

最近はスーパーマーケットでも生産者の写真を飾ったりしている。最近の外国産の野菜から、使用が禁止されている農薬が検出されたりするとやはり心配となる。生産者の写真と同時に生産に使用した農薬の量もインターネットで検索すれば分かるようになっている。このようにすれば一安心ではある。

しかし、信頼性の問題はその情報を信頼できるかどうかで、本人が間違いありませんというだけでは不十分である。間違いかどうかは、本人しか分からない。信頼できるかどうかを別の第三者が確認する必要がある。

最近食品関連で多くの問題が発生している。最終的には消費者が損をしていることになるが、その再発防止は出来るのだろうか?例えばスーパーマーケットの担当者が、定期的に生産者や生産工場を視察して、その生産過程や、製造工程を確認すれば偽装はやりにくくなる。今回のケースのように長年このような事が続いた背景にはこのような事がなかったのだろうと思う。仮にあっても表面的なもので中身まで入ったものではなかった。

実際にスーパーの担当者が生産現場の視察をするケースは少ないと思う。取り扱い件数が多く、とてもそのような事は出来ないというのが実情だろう。一般消費者は商品を購入する場合、価格が同じであれば名前の知れたメーカーのものを購入するだろう。それは不正が少ないと思うから。しかしその判断基準もあてにはならない。大手メーカーでも不正を行っている事が報道されると、正直何を信じたらよいのかわからない状況となる。

社会の仕組みとして、このような偽装をやりにくくすることを考える必要がある。一つは行政の指導、監督である。各工場に定期的に入り、仕入れルートや販売ルート、生産工程までチェックする事が必要だろう。また、販売元はその商品について安全性や偽装がないか一応確認する事が必要だ。必要なら工場視察もしてほしい。
後は、自らが行う情報開示だ。商品の価値は本来は市場が決めるものであるが、それを決めるための情報が不足している。積極的に情報を開示し安全性を強調する事も、今後の販売戦略として必要な事かも知れない。
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