(原 光訳 2000年、沖積舎、)
ダンテ(1265-1321)の「神曲 地獄」編 第18歌(その9)
◯鞭打たれるものたちを通すために下が空洞になつてゐるところに来ると、先達が言つた、「立止まつて、悪く生れついたあのものたちの眼が
まつすぐそなたに出会ふやうにせよ、わたしらと一緒に進んでゐたので、そなたはまだあのものたちの顔を見なかつたからだ。」
わたしらは古い橋から凝視した、内側をわたしらに向つて来る列を、これもひとしく革鞭で追立てられてゐた。(前回ここまで)
◯親切な師はわたしの質問を待たずに言つた、「いま来るあの偉丈夫を見ろ、どんな苦痛にも涙を流さぬらしい。
なんとまだ王者らしく見えることか!あれは勇気と智謀で、コロキス(黒海)人から金羊皮(「壮羊」)を奪つたヤソン(神話に名高い勇士)だ。
あれは無謀で残酷な女たちが男という男をみな殺しにした、レノの島(エーゲ海)へ渡り、(つづく)
◯本日11月5日(日)の日本聖書協会は聖書本文はマタイ11章28~30節で、その主題は「弱い者への招き」である。28節、「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。」と。
写真は去る10月16日(月)後四時から東京・柏木教会で開催された宗教改革500年改革派合同教職者会が開かれ日本改革派基督教会から神戸改革派神学校の専任教授・袴田康裕氏(写真)が立ち、日本キリスト教会から大会議長・冨永憲司氏が立てられて、それぞれ記念講演を語った。講演録は、後日発行される予定。
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