熱血通信

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重粒子線

2008-03-04 22:12:51 | Weblog
男女とも、がん死亡率は戦後増加しています。
国立がんセンターによると、2004年のがん死亡率は、
1960年の3倍、1980年の2倍となっており、医療の進歩
によってもまだまだがんによる死亡者は増えているの
が現状のようです。

2005年度の群馬県内におけるがん死亡のうち部位別を
見てみると、肺・胃・肝臓・結腸などの部位のみなら
ず多岐にわたり注意が必要であることが判ります。
県内では昨年5273名の方が、がんによりその尊い命を
落とされました。この数は死因の30%もを占める数字
です。

がんに関わる要因として、喫煙・食習慣・飲酒・ウイ
ルスや細菌などの持続感染・環境汚染等々さまざまな
要因があるようですが、がんから自身を守るためにも
がん検診は重要であると考えます。

現在、群馬県のがん検診率は10数%と低い状況です。
がん検診は、市町村が事業主体であり、一般財源として
交付をされていますが、ひっ迫した財政の市町村は他の
事業に使用されてしまっているのが現状です。

今後は、市町村が行っているがん検診を利用することで、
検診率が50%以上になることを目標にしたいと思います。

そして、がん治療の最先端技術である『重粒子線治療』
が、茨城県・兵庫県についで日本3箇所目として群馬大学
病院で始まります。(世界でもドイツ1台と日本3台のみ)

がん治療は、入院もやむなく、ステージによっては月額
200万円も治療費にかかることがあるそうです。
重粒子線治療は、がんをピンポイントでやっつける事が
できるため、体への負担も少なく、日帰りで治療を受ける
事が可能な治療法です。
しかし、今のところ保険適用外のため医療費が高額である
という問題点があります。
今後は、この画期的な治療をがんで苦しんでいる人たちの
少しでも多くの方が受けられるように施策を考えていきた
いと思います。