FLOWER PHOTOGRAPH

お 花 の フ ォ ト グ ラ フ + α

ヒルガオ(昼顔)_Calystegia japonica

2005年04月04日 | 野草_ナ-ハ
ヒルガオ科ヒルガオ属
開花時期7月~8月
ピンクの花言葉:優しい愛情・絆・賢くて優しい情愛

名前のとおり、昼間に開花。夕方にはしぼむ。
俳諧では夏の季語として使われます。

 打日さつ 宮の瀬川の 容花(かほばなの 恋ひてか寝らむ 昨夜(きそ)も今宵も
   万葉集 [容花=昼顔]

 高円(たかまど)の 野邊(のべ)の 容花(かほばな)おもかげに 
     見えつつ妹(いも)は 忘れかねつも
   大伴家持(おおとものやかもち) 万葉集

《 聖 母 マ リ ア の グ ラ ス 》
むかしむかし、ひとりの御者(ぎょしゃ)が、ワインをたくさんつんだ車を、ぬかるみに落としてしまいます。どんなにほねをおってみても、ぬかるみからひきだすことができません。ちょうどそこへ、聖母マリアが歩いてきます、気のどくな男のこまっているようすを見ると、男にむかって、こう話しかけます。
 「わたしはとてもつかれていて、のどもからからです。わたしに、ワインを1杯、いただけますか。そうすれば、あなたの荷車を、ぬかるみからだしてあげましょう」
それに、御者は答えます
 「よろこんであげますよ。でも、ワインをつぐ、グラスがありません」
すると、聖母マリアは、白地に赤いすじのはいった、小さな花をおりました。その花は、ヒルガオとよばれる花で、ワイングラスにとても似ていました。聖母マリアは、その花を御者にわたします。御者は、グラスにワインをそそぎます。聖母マリアは、ワインを飲みほします。すると、そのとたんに、荷車は、ぬかるみから抜け出ることができました。
この花は、いまでも、聖母マリアのワイングラスと、よばれているそうです。
 [『完訳グリム童話―子どもと家庭のメルヒェン集―Ⅱ』小澤俊夫訳より]

ヤマノイモ(山芋)_Dioscorea japonica

2005年04月04日 | 野草_マ-ヤ
別名:ジネンジョ(自然薯)、ジネンジョウ(自然生)
ヤマノイモ科ヤマノイモ属
開花時期7月~8月

写真は3枚の翼の果(9月撮影)で、この前(夏)に、白いつぶつぶの小さい花が、連なるようにいっぱい咲きます(花の写真が現時点ではありません)。時には1m以上にもなる根はひげ根の一本が変化したもので、食用にされる。

キク(菊)_Chrysanthemum morifolium

2005年04月04日 | 花_ア-カ
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 今日は写真が無いなんて、驚かないでください!
 菊のお花は、色々な種類があります。ここで紹介する他にまだまだあると思います。
 私が集めた、色々な顔をまとめて、私の遊び心で紹介することにしました。 ご 容 赦 く だ さ い!!
   『 菊 い ろ い ろ 』  をクリックしてください!!

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名前の由来:漢名の菊を音読みしたもの。また、菊の漢字は、散らばった米を1ヶ所に集める、の意で、菊の花弁を米に見立てたものだそうです。漢名の菊は "究極、最終" を意味し、一年の一番終わりに咲くことから名づけられたそうです。
キク科キク属
開花時期:10月~12月
花言葉:清浄、高潔、私を信じて下さい、女性的な愛情、破れた恋、真の愛、
    逆境の中でも元気
 黄の花言葉:わずかな愛、やぶれた恋、高潔
 紫紅の花言葉:愛
 白の花言葉:真実
 薄紫の花言葉:直感、霊感
 紅白の花言葉:インスピレ-ション
 赤の花言葉:私は愛しています、愛、真の愛
 濃色の花言葉:私を信頼してください

平安時代に中国から渡来し、改良が重ねられ多くの品種があります。
中国では菊は不老長寿の薬効があるとされ、陰暦の9月9日(重陽の節句)には菊酒を飲み長寿の祈願をしました。これがしだいに日本にも伝わり、菊の花を酒に浮かべて飲み花を鑑賞する「重陽の宴」が催されるようになりました。後に菊は皇室の紋章になり、日本の国花になりました。(日本の国花はこの菊と桜の2つ)
中国で呼ばれる四君子(竹、梅、菊、蘭)の一つ。水墨画の画材にもよく使われます。

花の盛りは11月ですが、冬になっても残菊、晩菊というサブネームで咲き続けます。これらはだいたい小菊のことですが、野性味の濃い小菊は寒さには強く、これらは冬になっても咲いているので「冬菊」とも呼ばれます。寒気の中で咲いているので寒菊とも呼ばれます。 しかし、年を越える頃にはやはり枯れてしまいます。これを枯れ菊とよびます。
ことわざに 春蘭 秋菊 倶に廃す可からず(しゅんらん しゅうぎく ともにはいすべからず)_両者ともにすぐれており捨てがたいの意。

 心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花
   凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)  古今集 百人一首(29)

 父母が 殿の後方(しりへ)の 百代草(ももよぐさ) 百代いでませ わが来たるまで
   生玉部足国(いくたまべのたりくに)  万葉集 [百代草=菊]

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《 か ざ しの 姫君 》
昔、源中納言には美しくて優しい姫君がいました。
姫君は、かざしの姫君と呼ばれ、草花がとても好きでした、特に菊の花が好きでした。
姫君が14歳になった秋のある日、姫は菊の花に名残を惜しんでいると、若い少将が訪れて姫君と契りを交わしました。
何日かの逢瀬の後、少将は姫君にお別れを言います。
少将は菊の花の精で、少将の菊の花が朝廷で行われる菊の花揃えのために献上されることに決まったからでした。
後に姫君は少将の形見の女児を産みます。女児は美しく成長し、女御として入内することにしました。
 [ 御 伽 草 子 ]より