とことん青春!

愛は憎しみより高く、理解は怒りより高く、平和は戦争より気高い。

地獄少女 二籠 7話感想 『絆』

2006-11-19 16:45:40 | 地獄少女 二籠(感想) 

名前は?           
茂木恵美           

何がそんなに辛いんだい?               
お兄ちゃんが死んで うちは変わっちゃった どんどんおかしくなっていくの…お母さんもお父さんも…       

本当に良いのかい? 
お願い…あの人を地獄へ流して           

怨み聞き届けたり   

【依頼人】茂木恵美 
【ターゲット】茂木和子
                 

あまりにも生々しくてかなりヘコミました。。。
絆が壊れていく様の描き方がこれまた克明かつ秀逸。
ゆえに後味も最悪に悪い(笑)。
7話感想。                              

◆◆マスコミ◆◆   
今回の話のマスコミの描き方は巧かった。
事件が起こった当初は大々的に取り上げるが、時が経つに連れて風化してしまう、と。
それに伴う当事者の追い詰められていく心境の変化の描写もまた巧みだったと思う次第。   

◆◆怨みの対象◆◆ 
和子は怨みの矛先を向ける相手を探す事に必死だった。
そうしなければ、達也の死は無駄になってしまう。
自分の感情のぶつける対象が無くなってしまう、と。

そして、彼女の達也の死に対する執着は己の視界を狭めさせ大きな悲劇を呼ぶ事になるのです。

◆◆一目連の過去を探る◆◆
さて、2話に続いて再び依頼人に積極的に絡んだ一目連。 
2話では過去に起こった事件であろう「刀と女性」を回想していましたが、今回の話も過去の事件とシンクロした模様。
そこで、2話と今回の話の共通点をまとめてみると     

①依頼人が若い女性
②家族絡みの事件   
③家族の一人が家族のもう一人に対して地獄に流したい程の憎悪を抱く              
④依頼人は苦渋の決断の末に糸を解く 
⑤依頼人は死後地獄に流される事を完全に受け入れている
   

といった所かと。   

これを一目連と刀と女性に置き換えて考えてみると…

一目連=家族の一人 
女性=一目連の家族の一人(見た目から考えて姉か妹)         
刀=黒藁人形
       

になるかと。       

仮に、一目連が自分と依頼人をシンクロさせていると考えると… 

①事件を起こした張本人は一目連   
②一目連の家庭内で起こった事件       
③一目連が姉(妹)に対して地獄に流したい(=殺したい)程の憎悪を抱く           
④一目連は苦渋の決断の末に刀を振り下ろして姉(妹)を殺す
⑤一目連は死後地獄に流される事を完全に受け入れる
                 

となるのですが…(汗)。

一目連が地獄の底で閻魔あいに救われた事実を考えると有り得ない話でもないかと思う次第。
今の一目連の風貌は地獄に流された(=死んだ)時の風貌と変わらないでしょうから、姉(妹)を殺した直後に自害したか殺されたとも考えられます。
⑤を考慮すると自害した可能性が高いのですが…。

何らかのいざこざで姉(妹)を殺して自分も死に、姉(妹)を殺した「罪」に対する「罰」として地獄に流されたというのならば、つじつまが合います。               

逆のパターンで、一目連が姉(妹)に殺されたという可能性もあるのですが、それはそれで恐ろしいですな(汗)。
ただ、その場合は一目連が地獄に流される程の罪を犯している事が前提となる訳ですが。

一目連の過去については物語が進むに連れて明らかになっていくかと思いますが、今作の核となるメインテーマと深く絡んできそうな感がある次第です。           

◆◆孤独◆◆       
お母さんにはお兄ちゃんしかいないの
お兄ちゃんだけいればいいの
お母さんにとって家族はお兄ちゃんだけなの
 

兄が居なくなって改めて実感した母の兄に対する強い愛と自分に対する愛の無さ。

頑張ってきたのに… 
一生懸命お母さんが喜ぶと思って頑張ったのに…!
         

自分なんて居ても居なくても同じ。
家族の中で居場所が無い事を悟った恵美は生きている自分との絆より死んだ兄との絆を深めようとする母を地獄に流す為に兄の遺した黒藁人形の糸を解きました。

しかし、黒藁人形って依頼人が死んでも有効なのか。
あの状態のまま化けている一目連はさぞ苦痛だった事だろう(笑)。

◆◆愛よ何処へ?◆◆
うふっ…変なの     
みーんな揃ってるのに!
いただきます!
   

消えた母を探して家を出た父の居なくなった食卓には4人分のご飯と恵美だけが座っていた。
彼女も母と同じ様に消えた者達との絆を深めたい意思があるという描写だと思うのですが、父が愛していたのも恵美ではなくて和子だったというのは皮肉なものですな。

いびつながらも、保たれていた茂木家の絆は達也の死という亀裂が入った事によって粉々に砕け散ったのです。
絆の強弱は苦しい時にこそ真価が問われると思うのですが、茂木家の絆は苦しい場面に置かれれば砕け散ってしまう程度の絆だったという事なのでしょう。
これも一つの【愛の限界】である、と。

今作で描き続けられている【愛(絆)は必ず壊れる】という描写は恐らくミスリードでしょうから、作中では落とし所として【壊れない愛の形】の描写が為されるのではないかと思う次第。

前作で【罪には罰を与える事が正義である】というミスリードから、最終的には【罪を許す】というオチに昇華させた事を鑑みた上での私的妄想です(笑)。     

以上、7話感想でした。



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