とことん青春!

愛は憎しみより高く、理解は怒りより高く、平和は戦争より気高い。

ハイネというキャラ

2005-03-22 23:36:22 | ガンダムSEED DESTINY
ちょいキャラだと思っていたのにちょっとドキッとする台詞を吐いたハイネ。
私には彼は【戦争の現実】を突きつけるキャラのように映りましたね。
つまり、アスランの【戦う覚悟】を問い正すキャラだったのではないかと。

で、ここからは完全な妄想モードに突入する訳ですが(汗)、議長はアスランが手駒として使えるかどうかという事を試しているのではないかと思えるんですよ。
議長は10話で『だが、そうするにも力が必要だろう?』とアスランに問い掛け、『君にできること、君が望むこと、それは君自身が一番よく知っているはずだ』と言いました。
議長はこの会話でアスランに「道」を選ばせたかったのではないかと。
武力を有して再び戦場に出る覚悟があればセイバーに搭乗しなさい、と。
もし、その覚悟が無ければセイバーには搭乗しなくて良い、と。
つまり、敢えて答えを与えずにアスラン“自らの意思”で【戦う覚悟】を決めさせたかったのではないかと思えます。

そして、“自らの意思”で【戦う覚悟】を決めたアスランですが、決意や覚悟というものは常に揺らいで不安定な上にオーブと戦わなければならなくなった彼の【戦う覚悟】が揺らいでいるのではないかという事を見越して【戦う覚悟】を突きつける素養を持ったハイネをミネルバに送り込んだのではないかと思える次第です。

なぜ、このような妄想を思いついたのかと言うと、議長の役回りが前作ラクスにそっくりだからです。
10話で議長がセイバーを託すシーンも前作34話でラクスがキラにフリーダムを託すシーンと被りましたし、今回、ハイネがアスランに『割り切れよ、今は戦争なんだから』と言ったシーンも前作32話でラクスがキラに『でも、それは仕方の無い事なのでは?戦争なのですから』と言ったシーンと被った訳なのです。
ゆえに、今回のハイネの台詞も前作32話のラクス同様に「戦争だから仕方無い」という慰め,妥協ではなくて【戦う覚悟】を問い正す発言だったのではないかと思います。
『お前にはオーブを“敵”にしてまで戦う覚悟があるのか?』とアスランに問い掛けているように映りました。

そして、その覚悟が無ければセイバーに搭乗する事を拒否してミネルバを降りるという選択肢もあるのだと。
だから、フェイスという地位に彼を任命していつでもセイバーに搭乗する事を拒みミネルバを降りれるというポジションを与えたのではないかと思えますね(←フェイスの裁量権がどれほどのものなのかがはっきりしない訳ですけど(汗))。
ゆえに、議長は政治的,戦力的に最強クラスの駒であるアスランであっても“自らの意思”で戦えなければ切り捨てても構わないと思っているのではないかと感じ得る次第です。
ハイネの『命令されなければ戦えない地球軍のアホ共とは違うだろ?』という台詞も【“自らの意思”で戦え】という議長からのメッセージだったのではないかとも思えるんですけどねぇ。

そして、ハイネの言葉を受けたアスランはシンに対して『君はオーブが好きだったんじゃないのか?』と言いましたが、この台詞も「オーブを“敵”として討つ覚悟があるのか?」という【戦う覚悟】の問い掛けだったのではないかと。
ゆえに、22話では【何を“敵”として戦わなければならないのか?(=何と戦わねばならないのか?)】という事と【その“敵”と本当に戦う覚悟があるのか?】という事をメインに各キャラの心理が描写されたのではないかと思える次第です。
そして、これらの描写は(22話の感想でも書いたように)【なぜ戦争が起こるのか?】という今作のテーマに対する答えの一つである【戦争が起こる理由は“敵”を作る事】に直結する描写だな、と思いました。
だから、22話はいつも以上に見応えがあったな、と。

あと、ミネルバ艦長のタリアをフェイスに任命した事を考えると議長はミネルバも“自らの意思”で戦える手駒であるかどうかという事を試しているのではないかとも思えます。
ミネルバを激戦区であるディオキアやスエズに送り込んだのもミネルバクルーやアスランに(18話のような処刑シーンを目の当たりにしてまで)【戦いを続けていく覚悟】があるのかどうかという事を突きつけたかったのではないかと。
そして、使えない駒であるならミネルバでも切り捨てても構わないと考えているのでは、と思う次第です。
議長ってそれだけ清濁併せ呑むキャラと言うか、器の広い決断力のある為政者なのではないかとも思えるんですけどね。

と、まぁ、↑の考察は妄想ゆえにあまりあてにならないので気にしないで下さい(ぇ
22話は物語の一つの分岐点だったかな、とも思えた訳ですけどw
そして、今日は友人の家から投稿している悪ガキの記事でした(笑)。
そろそろ引越しの準備を真面目にせねばいかんな(汗)。

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