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質問力

2012年12月30日 | Usability UX

質問力 質問力

 

 

 

 

AIITの人間中心デザインプログラム ユーザ調査技法の講義でおススメされていた本。
質問の仕方を論理的にきちんと説明されている本。
質の高い会話例が掲載されているので、それを見ながら自身の言葉に置き換えるのもいいかもしれません。
インタビューシナリオを作るときや、インタビューに行く前に読み返すがいいと思われます。

以下、抜粋■
P12:プライベートとパブリックの中間段階でのコミュニケーションが、実は一番大切なのである。

P13:初めて出会う人とどれだけ短い時間で濃密な対話ができるのか、実はここに社会でいく抜く力の差が生まれてくる。これからの社会で必要とされるのは、「段取り力」と「コミュニケーション力」だ。

P20:質の高い対話の例をたくさん分析し、なぜそれが優れているのかを見抜く目を養うことがねらい

P23:いちばん大切なのは「質問力」というコンセプトをいつも意識する習慣をつけること

P26:質問は3色ボールペンで色分け。相手の話は青、大事なところは赤、自分が主観的に思ったところは緑。聞きたいものごとにグレードを分ける

P32:離れたところから自分を見る世阿弥の「離見の見」

P41:楽しい場を作っていくためにはお互いに経験世界を混ぜ合わせることが大切。相手の苦労や積み重ねてきたものを掘り起こすような質問ができると、すくなくとも相手にとってはふかまった話ができた印象になる。

P43:谷川俊太郎の33の質問 http://www.amazon.co.jp/gp/product/448002042X/
  谷川俊太郎の33の質問続 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4480027475/
  筆者が一番関心した質問は、「自信をもって扱える道具を一つあげてください」

P49:「あなたがいいと思うコピーを10個書いてください」という質問がすぐれているのは、よいコピーが産みだせるかどうかは、世に出ているコピーの良し悪しを見分けるセンスを密接に関係しているから。

P54:いい質問のキーワードは、「具体的かつ本質的」

P61:質問は相手の状況、相手の興味、関心を推しはかり、自分の興味や関心とすりあわせてするもの

P72:具体的な事柄を聞きながら、本質的な事柄に迫ることができるのか?具体的、本質的な「質問力」のゾーンとなる

P76:コミュニケーションの秘訣は「沿いつつずらす」ことにつきる

P77:対話において、相手に「沿う」とは、身体レベルで言うと「うなずく」にあたる。うなずきがしっかりできていると、沿ってもらっていると感じるので話す側が勇気づけられる

P78:自分の呼吸や相手の呼吸に合わせてうなずくと間がとりやすい

P79:あいづちは、語尾を上げた疑問形にしてはいけない。あくまでも語尾は上げずに繰り返す。いわばオウム返しの技だ。

P80:自分の言葉で言い換えることができれば、その内容が咀嚼されて自分の物になっていると相手に示すことができる

P81:この技はメモを取る習慣とセットになって鍛えられる。メモを取る習慣がついていると、手で書いて、目で見て、さらに文字として残っているので、見て確認することができる

P87:オウム返しの技は、上手にやらないとうっとうしい技になる。自然な形でやるには最初はぎこちないかもしれないが、「そうそう」という動作をつける気持ちで相手の言葉を繰り返すといい。とくに聞いたことのない専門用語や固有名詞が相手から出た時は、繰り返すことで自分のほうが慣れていく

P89:「なるほど」の対話は、相手の言葉を自分の言葉に組み込んで話すことで、相手と共感や同調ができる

P94:相手と自分がどこでつながっているのかを強く意識しながら対話をすることが、いい質問を生み、コミュニケーション全体を生き生きとしたものにする。大切なことは、相手と自分の好きなものに多少ずれがあったとしても、何とかつながりを見出しながら話を折り合わせていくこと。相手の経験世界や相手の言っている文脈に沿う質問によって、相手の好きなものが引き出せれば、それでもかなり親密なコミュニケーションが成立する

P96:その人間が一番力を入れている部分をしっかり認めることがコミュニケーションには必要

P104:ポイントをたくさん見つけようと意識しながら聞いているからできる。相手の言ったことに対して、「それは別のこれと似ていますか}」と質問するのは、質問の王道。

P109:比喩はやりすぎると言葉に酔っているようにみえるからまずいが、ほどほどなら相手の言うことが分かったということを相手に伝える有効なメッセージになる。相手の言葉を比ゆ的に言い換えて、自分と相手の話を絡めるやり方。「自分のキーワードで言えば、それはこういうことだろう」ということを織り交ぜて、質問する技である

P117:相手の中に起こった変化について語ってもらう。その答えは豊かになることが多い

P118:変化について語るのは、非常にやりやすい。相手に変化前と変化後を比較させて話せばいいからだ。

P121:大事なのは、人は変わった瞬間については、熱く語る!ということだ。

P131:相手が専門家の場合は特にそうだが、できるだけ相手の専門性を尊重してあらかじめ知識をつけておき、それに基づいて質問するのが望ましい。

P138:子供が発した質問の中には大人でも踏み込めないようなおそろしく本質を突いてしまった質問もある

P139:「質問力」を高める基本は、相手に対して事前に勉強をすませておいて、相手の専門性に自分を加速させて寄り沿った上で質問をするということ

P155:「具体例をあげてください」という質問は、どこでも使えるかなり応用範囲の広い技である

P159:基本技は、抽象的な話になりすぎたら、「具体的に言うとどうなるか」と質問する。具体的な話が長すぎたら本質的なテーマにもっていく。この往復運動がずらしのコツ

P165:相手の話を自分の経験に引きつけて話すとき、注意すべきポイントは、自分の話に引きつけていることを意識できていることである

P173:答えている当人が質問をされるまで思いもよらなかったことが導き出せればクリエイティブな質問。インスパイアをもった質問が最もクリエイティブな質問ということになる。これが質問力の最終目標

P175:「~として聞く」という習慣は、会話をクリエイティブに組み立てていくために大変よい方法

P178:相手が云ったことに対して、「どうしてか?}と聞き、その答えに対して、「わかるよ」と受ける段取りは共感系の基本作法。

P184:物事の結果について聞くより、何かが生まれてきた経緯について聞いた方が得るところが多い

P187:ハイレベルな「質問力」で大切なのは自分自身にその質問をした時、どう答えるかを、一応シミュレーションして、ある程度の答えを用意しておくこと

P208:相手に対してよく勉強をしていて、他の人が気づかないようなポイントを質問することによって信頼を得るのは。コミュニケーションのひとつの方法

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1 コメント

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大変参考になりました (a96332587)
2013-01-01 05:24:52
コミュニケーションの際には、話す事よりもっと聴く事を重視したほうがいいのではないかと思い、
質問する力について調べていたところで、とても助かりました。今後もブログを拝見させていただきます。

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