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「知」のソフトウェア

2012年12月16日 | Usability UX

「知」のソフトウェア 「知」のソフトウェア

 

 

 

 

ユーザ評価手法の授業でおススメされたいた本。
初版が1984年なので、パソコンやインターネットが普及したいまではインプット方法の部分は古いものがありますが、インタビュー方法や記事作成に対する考え方は、現代でも通じるものがあります。

インタビュー取材の心得■
◎P122 自分がその相手から聞くべきことを知っておくこと

◎P125 自分の中に問うべきものをしっかり持っている人は、質問を返されたときにすぐにきちんとした質問で返すことができるものである

◎P126 問うべきものをもつとはどういうことか?
 :1.知りたいという欲求を激しくもつこと
 :2.知りたい要求を質問の形をとって整理されなければならない。自分の知りたいことがどういうカテゴリに属すのかを分析検討する。第一に知ろうとしていることが何らかの事実なのか、それとも事実以外のこと、たとえば相手の意見や判断といったことなのかを区別する
 :3.事実として客観的事実なのか、主観的・内的事実なのかを区別する。

◎P127 自分の知りたいことのポイントがカテゴリ別に整理されたら、それを知るための質問を考え、質問要項を作り、メモにする。こればできるだけ、ノート1ページかせいぜい見開き程度の紙におさまるようにする。簡潔にするために、文章の形にはぜず、キーワードを羅列しておく程度が良い。順序はいい加減で構わない。

◎P127 質問メモは、インタビューをしている間、いつでも目立たぬような形で参照できるといい。しかし、できるだけ見ないほうがいい。質問項目は頭の中に叩き込んでおく

◎P129 現場の雰囲気を記録するためには、ただその場の音声を受け身で録音するだけではなく、自分自身がその場で感じたこと、考えたことを、あるいは目に見えるものなどを字分でテープレコーダに録音しておくというのもいい方法である。要するに言葉によるスケッチ

◎P132 一に準備、二に想像力。準備はいくらしてもしすぎるということはない。

◎P134 相手のいうことをどこまで信じたらいいのか、相手の語ることから伝聞ないし推測を排除して裸の事実を拾い出すためにはどうすればいいのか?基本的には場数を踏んで何度か失敗を重ねることによって学習するほかない

◎P136 「その時どう思いましたか?どう感じましたか?」などどいう概括的な質問をするだけでは充分ではない。相手がそれに対して何らかの答えをしてくれても、もっと何かがあるのではないかと食い下がってといつづけることが必要

◎P136 内面的想像力を養うのに有効なのは、良質の文学と心理学を学ぶこと。内面的世界をより深く、より広く知っていることに他ならない

◎P141 聞きたいことを充分に聞くためには、相手と良好な人間関係を作ることが大切である

◎P141 ”丁重にズバリ聞く”これが一番いい

◎P142 わからないことはわかるまで聞く。恥ずかしくても、自分で後から調べようとは思わずに、わからないことはわからないといって、その場で聞くのが良い。そういう部分を問いただしてみると、意外に話が面白い方向に発展したりということがよくある

◎P143 いい話を聞くための条件を一語で語るなら、「こいつは語るに足るやつだと相手に思わせることである」。話が通じる相手になること


以下、他の章の抜粋■
○P21 インプットとアウトプットのバランス
 :資料にあたっていくうちに、当初目的としていなかったプラスアルファが自然に得られる。これが大切。そのプラスアルファによって、アウトプットが当初のもくろみ以上に豊かなものになる

○P46 思考の柔軟性を養うための訓練
 :人間を二分割する基準を考える。男と女 から始まり、「みかんを上から向く人、下から向く人」など1時間で100個だせれば御の字

○P47 具体的なものを抽象化し、抽象的なものを具体性と抽象性の往復の中でとらえようとする努力が、よき知的アウトプットのためには必要

○P95 できるだけ多くの金をというときの「できるだけ多く」の意味は絶対額の問題ではなく、切実度の問題。身を切る思いで出したお金ほど、より真剣にそのお金の価値ある使い方を考える

○P96 分からないジャンルに踏み込む場合
 よき入門書を探す→何冊か入門書をよむ、入門書からすぐに中級書をよむことはしない

○P99 読むに値しない本は買っても読まない

○P163 文章の書き出しをうまく発見できないときには、自分が何を書こうとしているのかを人に話してみること

○P215 いかなる情報についても、それがオリジナルの現実から何段階のクッションを経て伝達された情報であるかを考えてみる
  :一次情報 自分が目の前に現実を見ている状態
  :二次情報 現場にいた人から現場の情況を聞く
  :三次情報 記者が現場に行き、記者が報道した情報
  :四次情報 記者の情報が一度デスクの手元に上がり、そこで加工された情報

○P228 「一歩でもオリジナルにちかづけ」という原則を常に忘れないこと。自分で本当のオリジナル情報をつかみ、二次情報と三次情報と比べてどんなに豊かなのかを自分で味わってみること

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