原因不明の湿疹が、昨年11月から徐々に全身に広がり、
痒みもひどくてお困りの方がいらっしゃいました。
7か月程で、3件の皮膚科を受診し、
3件目の病院で紫外線をあて、痒みは少し良いが、
大きな変化はないということで、
ご紹介で来室されました。
来室時は、頭から足先まで、
湿疹が赤く熱を持ち、痒みも酷いようでした。
肩や背中も板のようにかたく、
ちょうど悪くなった時期に、
職場を変わられたということでした。
「内因なければ外邪入らず」
と東洋医学では考えています。
内因、とは感情のこと。{怒、喜、思、憂、悲、恐、驚}
ご本人に自覚が無くても、
職場が変わったことが、影響したのでは?と考えました。
脉(みゃく)や問診、腹診、などで、
「証」を判断し、治療法を決めます。
この方は、肺虚証でした。
1回目の治療の2日後、
熱を帯びていたものが、8割がた取れ、
痒みも緩和しているとのこと。
その後は、1週間に1度、3回治療し、
ほぼ熱は取れたので、次回は2週間あけてみます。
真夏の暑く汗をかく時期までには、
快復しているように、身体を整えていこうと思います。