昨日、本読んでいるヒゲクマの膝に乗っていたら、ヒゲクマが、薄っぺらい刷り物見てすごく感心しているんです。
「前橋文学館報 N031. 2009.9」って冊子です。
読んでいたのはこのページ、「特集 第25回文学館講座『俳句を遊ぼ。-作って書いて夏休み!-』より」ってタイトルの文章です。
書いているのは、俳句作家の水野真由美さんです。
どうやら、3日の弁天ワッセで文学館のTさんからいただいてきたみたいです。
「とにかく何よりもまず、俳句は言葉で作ります。言葉ってのは、今のところ、人間が使っているものなんです。 (中略) だから、その言葉を面白がるっていうことは、やっぱり人間を面白がるっていうことなんだと思います。今回の『俳句を遊ぼ。』というのは言葉を遊ぶっていうことだと思うし、それは人間を面白がるってことだし、とにかく面白がる」って書いてあります。
小学生相手に、俳句って何か、俳句を作るって何かを真由美さんが教えている下りです。
ヒゲクマが声を出して笑っています。
<ナニがオカシイの?>
「うん、10年ほど前にね、群馬県庁の新規採用職員の人たち集めて、水野さんと一緒に俳句を作って、それを評してもらう講座を開いたことがあるの。そんときのこと思い出しちゃったんだ」
<ふ~ん…>
ヒゲクマは、真由美さんが、子どもたち相手に、俳句とは何か、俳句を作るってのはどういうことなのかを、上手に伝えているので驚いて、感心しているんです。
どんぐりがぼうしをとってにげてった 新井収
夏の川ガワガワいつも元気だな 津島未玖
なみにまけないいちわのかも 吉岡藍
ちょっとの間、真由美さんのお話を聞いた小さなお友だちが、文学館の前の広瀬川の畔を、歩きながら作った俳句なんだって。
キキが、リバティーから、いつも眺めているひろせがわの岸だよ。
「俳句って何なのかがよくわからいね…」、ヒゲクマが感心していました。
「いじめられてつらいときって、自分も自分のこと好きじゃなくなちゃってて、自分の居場所が無くなっちゃったような気がするんだけど、一番好きなもの思い出すと、またこう呼吸ができる。呼吸して、なんか自分自身を思い出せるってことがあるんですよね」、真由美さんはこんなこと喋ってます。
独特の文学論なんだよね、真由美さんの…
猫にだって分かるんだから、子どもにも分かるよね…
この冊子は、奥付に値段も何にも書いてないから、水と緑と詩のまち文学館(027-235-8011)にお願いするともらえると思うよ
11月15日は『前橋市民文化祭』、ふれあい体験教室「日本舞踊」の子どもたちも出ます(ウェブページをご覧ください)
取り上げてくださって、どうもありがとうございます。
水野さまのお話は、とってもおもしろかったので、
みなさまにもご紹介したいな、って思って
文学館報に載せさせていただいたんです。
ヒゲクマさまにも、どうぞよろしくお伝えくださいませ。
ヒゲクマは水野真由美さんのこと「ネコ」なんて呼んでるけど、とってもチャーミングで知的で素敵な女性だと思うんですよ。
たまには、まっとうなことを載せないといけないと思って…
わざわざお礼ありがとうございました。
またなんか書きますよ。
≡(^・^)≡