今朝の朝日新聞群馬県版に掲載された「ヒゲおじさん厨房に入る」、テーマは『仙台麩』です。
東日本大震災に見舞われてから、できるだけ被災地で作られている食材を使うようにつとめてきました。
味噌も仙台みそに替えました。宮城の青大豆は欠かさず食べています。毎日の暮らしの中でできるささやかな復興支援です。
被災地の皆さんができるだけ早くに、普通の暮らしに戻れるようにと願っています。
東北を食べましょう! 東北を飲みましょう!
そんな中で、注目された食材の一つが、宮城県登米市の特産品、仙台麩でした。あとは、記事の写真をクリックして、ポップアップ画面で見てください。
『仙台麩の仙台みそ焼き』は仙台麩を焼肉風に料理して、ジョウセン(仙台味噌醤油)の赤みそベースのタレをからめたものです。
この間作った仙台麩料理のいろいろをご紹介します。
仙台麩は1㎝ほどの厚さに切って、ぬるま湯で戻します。5分もつけておけば戻ります。
戻した仙台麩を崩さずに水分をしぼるのには、キッチンペーパーにはさんで、軽く押して、水分を吸い取ってあげてください。
まずは、① 登米市名物「あぶら麩丼」です。
戻した仙台麩を200mlほどの麺つゆで味がしっかりしみるまで煮ます。
麩に味がしみたらネギの斜め切りを1/4本分ほど加えて溶き卵1個分をかけまわして蓋をして弱火で1分ほど煮ます。写真はネギでなくカキ菜を使っています。
丼のご飯の上に煮汁ごとかければ「あぶら麩丼」の出来上がりです。
次は、戻して水分を取り除いた仙台麩を溶き卵に漬け込みます。途中天地換えして4分ほどかけて麩に卵液をしみこませます。これを使っていくつかの料理ができます。
最初は、② 「仙台麩の麩カツ」を作りましょう。
パン粉の衣を着せます。ほら、ヒレカツみたいになったでしょう。油でこんがり揚げてください。
「仙台麩の麩カツ」の出来上がり、ソースでも、ケチャップでもお好みでどうぞ。
次は ③「仙台麩の焼肉風」です。
卵液を吸わせた仙台麩に薄く小麦粉を着せます。つけ過ぎに気をつけてください、薄衣がおいしいですよ。
フライパンに少し多目の油、両面をこんがりキツネ色に焼き上げます。焼けたらいったん取り出して…
お好みの焼肉のたれをフライパンに入れ煮立ったら火を止めて、取り出しておいた麩を戻してタレをからめてやりましょう。
はい、「仙台麩の焼肉風」の出来上がり、冷めてもおいしく食べられますよ。ショウガ、豆板醤、コチジャン、山椒、香辛料はお好みで…
そして、 ④「仙台麩の磯辺揚げ」です。
卵液に漬けておくと、どうしても崩れてしまうのが出ます。家庭料理です、形なんか気にせずに作っちゃえば良いのですが、それでも細か煮崩れたやつの活用法です。
卵液を吸い込んだ麩をしっかり崩して小さくします。
切った焼き海苔の上に崩した麩と細切り野菜をのせて海苔を巻き、てんぷらの衣をつけて油で揚る。「仙台麩の磯辺揚げ」です。
さらに、 ⑤「仙台麩とカブのパスタ」なんてのもおいしかったです。
オリーブオイルをフライパンにいれ、ちぎった仙台麩をキツネ色になるまで焼きます。
仙台麩が焼けたら、タマネギの薄切り1/2個分と輪切り唐辛子、にんにくのスライス少々を加えて炒めます。
野菜ジュース400ミリリットルを加えて煮ます。あれば、オレガノとパセリを加えてください。
併行してスパゲッティーをゆでます。ゆで時間が終わる1分~2分前にカブとカブの葉を加えて一緒にゆでます。
茹で上げたスパゲティーとカブをソースに合わせて塩、コショウで味を調えて出来上がり。
「仙台麩とカブのパスタ」です。仙台麩は偉大、イタリアンにもなっちゃいます。大事なことは、決して肉の代用と考えないこと、お麩の料理作るぞって気合を入れて作ってください。
今日の「厨房に入る…」のレシピの「仙台麩の仙台みそ焼き」は、③「仙台麩の焼肉風」のタレに仙台味噌を使っています。タレの作り方は、記事のレシピを参考にしてください。
これが、パーラーモモヤのご主人森田武徳さんにお届けした「仙台麩の仙台みそ焼き」の弁当です。青い豆は、宮城産の青大豆を使ったひたし豆です。
麩嫌いの調理人、武ちゃんをうならせた仙台麩料理、皆さんもぜひお試しを…
今回使った食材情報です。
仙台みそ 仙台味噌醤油(株)製 前橋市住吉町「丸三味噌店」で購入
次回の「ヒゲおじさん厨房に入る」は、5月21日に朝日新聞群馬県版に掲載予定です。
仙台麩のみそ焼きおいしくできましたか。よかったです。
いろんな料理に使える食材ですから、工夫してください。
食感とダシの染み込み具合が半端なく、ビックリ。
記事のリンクを貼らせていただきました。_(_^_)_
今度はご自分で作ってみてください。
とても簡単な料理ですから。