石田明夫の「会津の歴史」

全国的な視野で見た戊辰・会津戦争の歴史です

会津の文化9 会津の俵引き

2007年01月13日 | 会津の文化

会津坂下(あいづばんげ)町・会津美里町の俵引き 

会津古城研究会長 石田 明夫

福島県河沼郡会津坂下町 磐越道会津若松・会津坂下ICから20分

会津坂下町(14日)や会津美里町(昔は14日でしたが、現在は第2土曜日)で毎年開催される俵引きは、豊作を願う新年の祝いの行事で、至徳元年(1584)に葦名直盛が、会津若松市の大町(現在の米代一丁目国道118・後現在地に大町は移る)で住吉神社を祀り10日に市を開催していたのが始まりで、商人司(代表)の簗田氏が仕切っていました。文禄元年(1592)には、蒲生氏郷が現在地へ大町を移し初市も大町へ移しました。その時、俵引きをして祝ったのが会津の俵引きの始まりです。俵引きは、磐梯町の舟曳き祭りが、会津の俵引きの古い形態になります。会津坂下町の初市が14日であったことから、その日に合わせ、役場前の通りで東西に分かれ引き合って祝ったのが現在まで続いています。

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