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地方を元気にする。岐阜で活躍するコミュニティビジネス・NPO法人「G-net」をみていきましょう

2010年09月11日 | 事例の紹介

コミュニティビジネス事例

経済産業省が、昨年の2月にまとめた「全国のソーシャルビジネス」事業者の55選。

http://www.meti.go.jp/press/20090217003/20090217003-2.pdf


今日は、この中からNPO法人の「G-net」をご紹介しましょう。webサイトも、かなり気合が入っているようです。引用しますと、「インターンシップを(愛知,岐阜,三重)でするならG-net(ジーネット)!」。「岐阜で起業家的人材育成をつうじた地域活性を行なう事業型NPOです。」とありますね。サイトのIR情報によりますと、2001年設立で、9年目の昨年21年度の事業収入は4千万を越しています。常勤職員が5名、インターン生が2名。そして、月の会費2000円のスタッフが70名ばかりとのことです。

代表理事の秋元祥治(アキモト ショウジ)氏。岐阜高から早大に進学。学生時代から、学生団体を通じてフリーペーパーの発行やイベントを開催していたそうです。
お父さんが公務員。お母さんが専業主婦という普通の家庭に育った秋元氏。しかし、育て方はかなり変わっていたといいます。
小学校低学年の頃、親から1万円を手わたされ、一人で大阪まで「阪神グッズ」を買いにいかされる!とか。夏休みの家族旅行。費用となるお金を渡されて、計画を一任されるなど、子供の頃から考え行動するような教育をされていたようです。大学一年のとき、たまたま誘われておこなったフリーペーパーの制作。これが、大きな転機になりました。制作費100万円の雑誌。これを、プロを使わずに自分たちで作ってしまう。この成功体験が、彼のやる気に火をつけたといます。「やれば、できる」そんな自信が、秋元氏を動かしていきます。大手企業の新規プロジェクトに参加したり、年収1億の起業家のもとで、コンサルの勉強させてもらったりと。偶然の人との出会いが、彼を成長させていったようです。

東京での成功。しかし、地元では冷ややかに見られていました。「東京だからできたんだよ」、秋元氏はこの言葉に驚いたといいます。いや、岐阜でもできるはず。地元の人たちの「諦めの姿」に触発されて、とにかく地元でもできることを証明しよう。そんな動機で、21歳の学生だった秋元氏は、地元・岐阜で起業をします。

事業内容は、①学生に対しては、キャリア情報の窓口。長期(3ヶ月・半年)のインターンシップを活用して、様々な挑戦の機会、出会いの場を提供しています。②企業に対しては、販売促進の解決策提案。地域若年向けチャネル、人材教育支援など。③地域に対しては、起業塾を通じて、コミュニティビジネス・創業支援です。

昨年度の事業会計収支報告書によりますと、収入の柱は、①のインターンシップが2千1百万円。③のCB創業支援で、9百万円弱です。会費収入と、寄付金収入が、それぞれ6百万、4百万円弱。合計4千万ですから、NPOの収入としては、かなり優秀な業績といえますね。

http://www.gifist.net/Portals/0/H21%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E5%8F%8E%E6%94%AF%E8%A8%88%E7%AE%97%E6%9B%B8.pdf

2005年におこなった野外ライブ。10万人を動員したようですが、それ以後はおこなっていないようです。17年の収支報告書によると、収入は250万円ほどで、支出が50万円弱ですか。数字のうえでは、充分に採算は取れていますが、どうなんでしょうか。
たぶん、かなり無理があったということでしょう。そのため、その後は地に足がついた事業に絞ったとみました。興行は、いろんな問題がありますから。

いずれにしろ、地域を元気にする「秋元氏の今後の活動」は注目すべきでしょう。G-net のwebサイトは以下です。

http://www.gifist.net/Default.aspx


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