街活ワーキング2080・・・通称、マチワグ

コミュニティビジネスのための学習用ブログ。検索は、カタカナにて「マチワグ」で出来ます!

なでしこジャパン・W杯で優勝に導いた佐々木則夫監督「フラットな組織」。決勝・PK戦の秘話 !

2011年07月18日 | 気になった事
2006年に代表監督となった佐々木則夫氏。佐々木氏が監督となってからの改革で、周囲をおどろかせたことが3つある。 第一に、澤穂希をボランチにさげたこと。2008年の東アジア選手権(中国・重慶)から、澤と阪口夢穂(新潟)を中盤のキーマンとして並べた。 第二の改革は、「選手の自主性を重んじる」という考えをとった。 監督就任時には、すでにチームには澤のような多くの国際経験が豊富な選手が多く育っていた。加藤與恵・山郷のぞみ・池田浩美などや、さらに海堀あゆみ・宮間あや・近賀ゆかりなど自分の考えをもった選手たち。 彼女らとの公私にわたるコミュニケーションのなかで、信頼関係がはぐくまれていった。 第三に、強みの分析と、弱点研究があった。対戦相手の弱点を徹底的に調べあげる。そして、しっかり作戦をねる。しかし、自分たちは弱点を克服するのではなく、自分たちの強みや良い点を積極的に伸ばそうという考えだ。 . . . 本文を読む

コミュニティを意識した、あたらしい英国のスーパーマーケット、『The People’s Supermarket』

2011年05月06日 | 気になった事
レストランのシェフ、アーサー・ポッツ・ドーソンの発案により、 昨年(2010年5月)にちょっと変わった「食品スーパー」を オープンした。 アーサーは、あのミック・ジャガーの甥。しかも両親は ヒッピーだったという。 場所は、ロンドン・大英博物館に近いブルームスバリーに ある。その名も、『The People’s Supermarket』。 開店して、およそ1年。店舗は1店舗のみ。 仕組みとしては、協同組合。 だが、他とちがっていることがある。 それは、有給のスタッフがいないこと。 驚くことに、客が荷だし・レジ打ち・仕入れまでもする。 いわば、消費者・参加型スーパーといえよう。 年会費25ポンドをおさめたうえで、月4時間働けば、 すべての商品を10%引きで手に入れることができる。 スタッフ、すなわち会員になると、すぐに働くことができる ようだ。そして、店内のシフト表の空いているところに 自分の名前を書き入れていく。 有給のスタッフがいないということは、かなりのコストダウン ができる。ということは、通常バイヤーは常に卸先や メーカーに対して値引き圧力をかけるわけだが、 それも不要ということだ。 参加者・会員の職業もさまざま。 雑誌記者もいれば、弁護士もいるし、年金生活者も いる。また、場所柄、国籍もまちまち。 . . . 本文を読む

元気大学も昨年末に終了、CB学習組織として再出発。今後なにをすべきかを検討してみる!

2011年01月16日 | 気になった事
いよいよ「2011年」となりました。 これから、地域社会は大きく変わりますね。 それは団塊世代の方々の大量退職。 その数は、驚くべきものでしょう。 わたしが、この元気大学で実感したことは、 60代70代の方々に素晴らしい考えをもった人が多いということ。 たぶん、高度経済成長をささえた、これらの年代の人。 どなたも知識や能力は、おどろく程のモノをお持ちです。 まさに「地域の宝」といっても過言ではないでしょう。 そんな人が多く輩出される時代です。 これらの方たちを活かさない手はないですね。 ということは、 大きな網の目のネットワークをつくって、 ひとりでも多くの人たちを取り込んでいく。そんな組織が あればと、考えています。 初めは「遊び」や「趣味」の活動だっていいんじゃないで しょうか。とっかかりが必要ですね。 そして、そこからこれらの人が、地域に目をむけていただく そんなコトに一役できれば、 それだけでも、価値がありますね。 そう、地域デビューの第一歩の提供です。 当組織が、ボランティアやNPO諸団体、さらには地域のCB事業者、公的な組織とのパイプ役にもなれればいいんじゃないでしょうか。 . . . 本文を読む

若者の就職問題に迫る!その3 NHK特集「日本の、これから~就職難」番組から、その解決策を探ってみる!

2010年12月28日 | 気になった事
プレゼンの3人目は、放送大学教授の宮本みちこさん。 略歴は、教育大(現・筑波大)→お茶の水女子大修士→千葉大教授→ケンブリッジ大研究員→現・放送大学教授。専門は、青年社会学・家族社会学です。その著書『格差社会と若者の未来』(2007)でも分かるように、若者の雇用問題を研究テーマとしている方です。 宮本さんの主張とは、なにか。いま我が国では、学卒無業者が増え続けているといいます。15歳から34歳までの世代で、63万人。さらにフリーターや派遣社員など非正規雇用者は、411万人にもなり、この年代全体のほぼ3分の1になるといいます。規制緩和とグローバル化による産業構造の変化で、もっとも影響をうけたのがこの年齢層だとみられ、早急な対策が求められていますね。 では、どうすべきか!宮本さんによると、現行のシステムですと、職業教育が不十分で、そのために企業の求める人材とのミスマッチが生じている。その辺りが温床となって、いまの雇用問題が生じているといいます。 . . . 本文を読む

若者の就職問題に迫る!その2 NHK特集「日本の、これから~就職難」番組から、その解決策を探ってみる!

2010年12月27日 | 気になった事
プレゼンターの二人目は、「雇用のカリスマ」と呼ばれている、人事雇用ジャーナリストの海老原嗣生さん。麻布高→上智大→「リコー」→「リクルートエイジェント」→「人事経営雑誌・編集長」という経歴のなかで、現場で身につけていかれた方。その言葉には迫力があるとされます。 海老原さんが、訴えかけたこと。それは、就活先を大企業や有名企業だけに絞り込まず、「中小企業も視野にいれろ!」というもの。 データとしてみると、大卒予定者の求人倍率は1.28倍。従業員が千人以上のばあい、0.57倍だが、千人未満では、2.16倍。さらに三百人以下の企業になると、4.21倍だといいますね。就職氷河期といわれていますが、中小企業は人手不足で困っているということが、端的に表された数字です。しかし、中小企業は、知名度がなく、労働環境も劣悪、いつ経営が悪くなるかもしれない。そんなイメージのなかで、どうしても敬遠されることになっています。しかし、探せばイイ企業は沢山あるといいます。 . . . 本文を読む

若者の就職問題に迫る!その1 NHK特集「日本の、これから~就職難」番組から、その解決策を探ってみる!

2010年12月26日 | 気になった事
12月25日(土)21:00から2時間枠の放送番組。 結論から言いますと、この手の討論は、「討論のための討論」に終始するということがありますね。つまり、せっかく良いアイデアが出たにもかかわらず、実行しないということ。 できれば失敗してもいいから、モデル地域でやってみてほしいところです!そうすれば仮に初めは上手くいかなくても、そこからどう組立て直していけば、動き出すか、その道標がみえてくるはずですから。 もう一つのポイントは、「第三者評価」というキーワード。この番組で出てきた、いくつかの提案ですが、この「言葉」を通してみると、解決の糸口が見つかるように思いました。後でもふれますが、「第三者評価」は、現代日本が抱える諸問題の「メイン・ソルーション」になると思われます。 この番組の参加者は、以下の人たちです。局で募った学生・企業人事部・大学関係者と、パネリスト6名。パネリストの顔ぶれは、鈴木寛(文部科学副大)、和久井康明(㈱クラレ代表取締役会長)、ロバート・キャンベル(東京大学大学院教授、勝間和代(経済評論家)、海老原嗣生(㈱ニッチモ代表取締役)、宮本みち子(放送大学教授)です。 番組オープニングから、司会進行役の三宅アナが参加者に話を振りますが、これで問題に深く踏み込んでいけるのか、ちょっと不安になりましたね。 で、ようやくパネリストのプレゼンが開始。ここから、本題が見えてくることになります。 . . . 本文を読む

コミュニティ・ビジネスの課題(調査データ)から考えられる事とは!

2010年12月23日 | 気になった事
コミュニティ・ビジネス(CB)は、社会的に広まりにくい。そんな現実がありますね。今までに、このブログでもいくつもの成功事例をみてきました。しかし、現実には事業として成り立っていないCBも多いのが実情でしょう。その原因は、次の3点に集約できますね。 (1)収益基盤の弱さ(2)認知度の低さ(3)共感をえるだけの「発信力」がない このコミュニティ・ビジネス(CB)を考えるうえで、私個人が、よく引き合いにだすことに、ドイツの環境教育があります。環境大国ドイツでは子供だけでなく、市民の隅々にまでエコ意識は浸透しているといいますね。だから、たとえば近くのスーパーにトイレットペーパーを買い物に行ったとしても、ほとんどの人は、リサイクル品を買います。しかし、このリサイクル品が一般品より少し高いんですよ。それでも、買います。つまり、環境を守るには、その対価は当然必要だ。そんな意識が社会に浸透しているということです。 日本では、まだここまで行ってませんが、政府やメディアが本腰をいれれば意識を変化させることは可能でしょう。しかし、コミュニティビジネスの場合は、これよりも少し複雑な問題があります。それは、取り扱う課題が、団体や人それぞれでマチマチだということ。これだと、なかなか広域でなおかつ短期間に認知してもらえるまでに、なりませんね。 . . . 本文を読む

コミュニティ・ビジネスにおける「クチコミ・マーケッティング」を考えてみる!

2010年12月09日 | 気になった事
「クチコミ・マーケッティング」は、1950年代から、米国で取り上げられるようになったといいます。ターゲットとする購買者にたいし、「購入の意思決定」にあたえる影響は、その他の手法よりも格段に高いのが特徴。したがって、この方法を学ぶことの意味は大きいといえますね。 近年は、携帯電話やインターネットの普及に伴い、伝達手段は複雑になっています。社会には情報が氾濫し、なにが本当に正しい情報なのか!判断に苦慮します。その製品(サービス)や会社とは、直接に利害関係のない第三者である友人・知人の言葉は、信頼がおけるでしょう。そこに、このクチコミの強さもあるといえるのです。 人が、特定の商品やサービスを購入にいたるまでを、「AIDMA」の5段階で説明できます。Attention(注意)Interest(関心)Desire(欲求)Memory(記憶)Action(行動) 第一段の「注意」が「認知段階」。第二・第三・第四段の「関心・欲求・記憶」が「感情段階」で、最後の第五段の「アクション」が「行動段階」ということになります。「クチコミ」では、この第一から第四までを、人との会話のなかで一気に昇りあがるわけですから、その効果はきわめて大きいといえるでしょう。 また、「製品ライフサイクル(Product life cycle)」という視点では、とくに有効なのが「普及段階」といわれています。製品やサービスは、「導入期」から「成長期」にはいり、さらに「成熟期」をとおって、「衰退期」に入ります。この「導入期」から「成長期」の初めには絶大な効果をえるということです。 つぎは、「ティッピング・ポイント」で有名な、マルコム・グラッドウェル氏の説にしたがって「クチコミ」に関わる人たちを分析してみましょう。グラッドウェル氏は、1963年英国生まれ。カナダ・トロント大卒業後、「ワシントン・ポスト」の記者になった人物。その後、雑誌「ニューヨーカー」の記者として活動する一方で、実践的「ビジネス学」の著作活動を始め、米国では絶大の人気を博したことで、世界に広く知られるようになりまりましたね。 . . . 本文を読む

PISA・2009年は成績改善。問われる学力は、社会適合能力。起業もまったく同じ能力が必要。

2010年12月08日 | 気になった事
「PISA」とは、OECD加盟国・65地域及び国でおこなわれる15歳の学力調査です。近年、PISAでの学力低下が叫ばれ、これが一つの契機となって、私は研究テーマの一つとしました。とくに問題になっていたのが、PISAにおける「読解力」です。PISAの結果は、前回2006年、前々回2003年ともに低迷していたわけですから、教育界は深刻な状況だと受け止めていたでしょう。で、今回の2009年は、初回2000年の8位にまで戻したわけですから、これはかなり評価できると思います。 この学力調査は、もともと日本にあった教育とはまったく違ったものだったといえます。教えてないのだから、解けるはずものない。そんなところだったのでしょう。きちんと教えれば、できることを証明しましたね。 PISAで求められいる「その本質」とは、なんでしょうか。それは次の文章にあらわれています。 『Reading literacy is understanding, using, and reflecting on written texts, in order to achieve one's goals, to develop one's knowledge and potential, and to participate in society.』 訳しますと、 『読解力とは、自らの目標を達成し、自らの知識の可能性を発達させ、効果的に社会に参加するために、書かれたテキストを「理解」し、「利用」し、「熟考」する能力である。』 . . . 本文を読む

その2 コミュニティビジネス・起業における「フォローアップ」。「ビジネス・インキュベーション」とは。

2010年12月07日 | 気になった事
「ビジネス・インキュベーション」の世界で「神様的な存在」がいます。それはサイモン・バリント氏。ニューヨーク州の小都市トロイにある、研究大学「RPI」のマネージャーです。驚くべきことは、「RPI」は、全米2万社に対して、支援をおこなっているということ。そして、支援した会社が、どれも結果をだし、目標に到達しているそうです。 このサイモン・バリント氏が、最重要ポイントしてあげているのが、「個人の包括的な支援」。起業といいますと、とかく会社や組織を見てしまいますね。しかし、起業・創業・小企業において、大事なのは「その会社の経営者」本人だといいます。この経営者の行動・言葉によって、事業は前に進めるか、それともドボンと穴に落ちてしまうかするわけです。 「ビジネス・インキュベーション」では、それをおこなうく「インキュベーション・マネージャ(IM)」の質が問われるということになります。IMの活動の良し悪しが、担当した相手の成否に関わるからです。IMの仕事では、起業家への心理的なサポートも必須といわれています。ここが見落としやすい点ですが、この部分が要であると同時に、もっとも難しいポイントにもなりますね。なぜかといえば、IM自身の資質にもつながることだからです。 . . . 本文を読む