結論からまず話しましょう。厚生労働省のおこなっている予防医学。これで、医療費を削減することは不可能だということです。アメリカでの多くの研究によりますと、「がん検診」の有用性についても、かなり疑問というデータがでています。しかし、日本では追調査をしないばかりか、なぜかそれらのデータを無視してまで、検診を推進してますね。 話はすこし飛びますが、江戸時代に生きた「貝原益軒(1630-1714)」。
http://www.lib.nakamura-u.ac.jp/kaibara/yojokun/index.htm
益軒は、「養生訓」という書物を刊行したことで著名な人です。この書物のなかで、益軒はさまざまな養生の方法を書き表しました。いまでも通用する事柄が数多くあります。私も以前NHK「人間講座」で、9年前に学びました。解説は、北里大学名誉教授の立川昭二(タツカワ ショウージ)氏。今ならPHP新書の「養生訓を学ぶ」で読めます。googleブックにも一部でているので見てください。
この養生訓にあるように、病気を防ぐ方法は、西洋医学に頼らなくてもいくつもあるのです。また、栄養学者の川島四郎氏の話もたいへん参考になります。川島先生は、すでに24年前にお亡くなりになっています。しかし、その著作『食べ物さん、ありがとう』の内容は、いまだに光を失っていません。この本は、漫画家の「さとうさんぺい」さんが取材したことを書いたものなので、たいへん読みやすい。この本のなかで川島先生は、人間を車に喩えて「栄養学者は、メーカー。医者は、修理工場」だと明言しています。お医者さんは、治すことについては名人かもしれません。しかし、人々を作っているのは、栄養なんですね。だから、もっと栄養学者の言うことを聞くべきでしょう。 そうです。これらの方法を実践すればいいのです。そうすれば、医療費は間違いなくさがるということ。そんな学びの場をCBが提供すればいいということ。これが最初に話しました「コミュニティビジネスで、国の医療費を削減できる」ということなのです。
ちなみに、医療費「asahi.com」の 記事を転載しておきます。 〔2010年8月17日5時29分配信〕
■医療費、過去最高の35兆円に 70歳以上で4割占める
◆2009年度の医療費が過去最高を更新して35兆3千億円だったことが16日、厚生労働省の集計で明らかになった。前年度より1兆2千億円(3.5%)の増加。高齢化が進んだためで、70歳以上の医療費が全体の44%を占めた。
◆公的医療保険と公費から支払われた分を集計したもの。総額は00年度の29兆4千億円から増加傾向になっている。1人当たりの医療費は、09年度は27万6千円。70歳未満は16万8千円だったのに対し、70歳以上は77万6千円。後期高齢者医療制度の対象になる75歳以上では88万2千円。
◆受診した延べ日数は前年度より0.6%減ったが、1日当たりの医療費は4.1%増えた。医療技術の高度化が反映されている。 一方、09年度の調剤医療費(薬代)も同日公表された。電算処理された処方箋(せん)1枚当たり8034円で、前年度より6.3%伸びて過去最高となった。年齢が高くなるにつれて高額になり、75歳以上は1万41円だった。医療費抑制のため使用が促進されている後発医薬品(ジェネリック)は数量で全体の18.9%を占めたが、伸びは前年度比で0.9ポイント増にとどまった。
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