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W杯南ア、日本vsデンマーク戦は、選手自らが考え、行動した「システム変更」が勝利を導いた!

2010年06月25日 | 気になった事
南ア・ワールドカップ、日本vsデンマーク戦は、「フラットな組織」が生んだ勝利。選手自らが考え、行動した「システム変更」が勝利を導いた!

今日のキーワード。それは、「フラットな組織」。上下関係のピラミッド組織から、どんな意見でも言えるし、監督(上司)の誤りも指摘できる、横並びの組織。『監督イコール指示する人、選手イコール指示通りに動く人。』から、『選手自らが、その場の状況を考え、それに応じた行動でき、しかも監督に対して適切な提案ができる、そんな上下関係性と意思伝達性のある組織』への変化。岡田ジャパンは、W杯本戦を前に4連敗を喫し、突如として大変貌をとげた。

私が床にはいったのが、前日の23:00。デンマーク戦は、ぜったい見逃せない一戦。寝るにも気合がはいった。起きたのは、2:50。ちょっと早いが、まあいいかっ。居間のテレビをON。眠気まなこを擦りながら、うとうとしてると、試合開始の笛が聞えた。
しかし、どうだろう。始まり早々から、完全に押し込まれている。日本は、ボールを持たせてもらうことすらできない。危険な状態は、何度も目に入ってくる。こりゃぁ。絶対に負けだな。しかも試合内容が悪すぎる。ビデオテープをいれ録画スイッチをONして、すぐに寝室にもどった。

朝、7時。布団をたたんでいると、カミサンから「日本が勝ったよ。3-1で。」の声。
エッ!!!。どういうこと???
さっそく、テレビチャンネルを片っ端らからまわして、W杯特集をやっている局をみつけ、得点シーンを確認した。
なるほど、なるほど。セットプレーか!

私が、ふたたび寝たのが、13:40頃だった。それは試合が始まって、ちょうど10分を経過したときだ。ここから数分で、どうも、日本はシステムをガラリと変えたようである。試合前、岡田監督は、デンマーク戦では「引き分け」は無いと考えた。そこで、攻撃力を増すために、前の2戦とは違ったシステムを選んだ。それが、ボランチ1名を減らした「4-2-3-1」のシステム。これが、守備を甘くした。ここを、徹底的に、デンマークに突かれてわけだ。

テレビ東京・解説者の前園真聖(マサキヨ)によると、遠藤保仁が岡田監督にシステム変更を進言したという。前園と、遠藤は、兄弟同然の仲。前園は遠藤とは家族ぐるみの付き合いでとても慕われているともいう。鹿児島実業高校の後輩先輩の関係でもあるのだ。試合後に保仁は、前園に話した。

7分50秒を経過した時、ボールがサイドラインを割った。このとき遠藤は、これはもう間違いなく、遣られると思っただろう。遠藤は、サイドライン近くにいた岡田監督に近よる。そして、オランダやカメルーン戦のときとったシステム、ボランチ3名「4-3-2-1」に戻すよう、提言したそうだ。岡田監督も、このままではまずいと、当然気づいていた。すぐさま、OKのサインを出す。

ビデオで確認すると、さらに3分後の11分過ぎ、岡田監督は、長友に対しても指示をだしている。このシステム変更をとったことで、デンマークの勢いを完全に封じることができた。このことが持つ意味は大きい。以前の日本には、こういった素早い状況への対応は無かったことだ。

後半、デンマークはパワープレーを仕掛ける。岡田監督は、阿部に対してディフェンスラインに下がるよう支持をだすが、ブブゼラの音に消されて選手に届かなかった。しかし、自らの判断で、長谷部と阿部は、DFラインに守備位置を下げる。後半、36分過ぎに、ペナルティエリア内で長谷部とアッガーが交錯する。主審は、長谷部の反則とみた。PKである。完全にやられたのは、この1点のみ。試合終了直前には、本田からの絶妙なパスで、岡崎が、ダメ押しの1点を加えた。

多くの企業で採用され始めた、「フラットな組織」。しかし導入した企業のほとんどが、実はうまくいっていない。組織の形だけを、フラットにしても、管理者の意識や態度が変わらなければ、かえって現場は混乱をきたす。フラットな組織では、ピラミッド型の組織よりも、管理者・監督者の手腕が問われるということだ。組織をフラット化したといって、そう簡単に風通しのよい組織風土できるわけではない。今回のW杯・岡田ジャパンは、危機的な状況をバネに、監督・選手の意識を一変させ、世界に戦える力をチームに与えた、好事例といえるだろう。

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