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ボリビア:国を二分する保守派のデモ(IPSJapan)

2007-08-29 00:00:00 | 先住民族関連
ボリビア:国を二分する保守派のデモ 2007/09/06

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【ラパスIPS=フランツ・チャベス、8月29日】

 8月28日、ボリビア全土9州のうち6州で、エボ・モラレス大統領の統治に反対する24時間ストライキが行われた。このストは各地で暴動に発展し3人がけがをした。また、政府発表によると、2800万ドルの損失が出た。

 ストは、初の先住民族出身大統領であるモラレス氏に対抗する目的で保守派が組織した。サンタクルーズ、ベニ、チュキサカ、コチャバンバ、パンドー、タリハの東部6州でストが起こったが、これらはボリビアの中でも比較的豊かな地域である。他方、先住民族の住む貧しい西部3州ではこのような騒ぎに発展しなかった。

 モラレス大統領への保守派の不満は、段階を追って高まっていった。

 06年末には、大統領が任命した4人の暫定最高裁判事を罷免したとして、モラレス氏が4人の憲法裁判所判事を批判した。

 また、大統領は、立法府・行政府を首都ラパスから司法府のあるスクレに移転すべきとの保守派の要求を制憲会議で無視して、保守派からの不興を買った。

 さらに保守派は、東部諸州に対する地方分権も求めている。これらの地域は、貧しいボリビア西部の山間部と違って、天然ガスを産出し、経済的に恵まれた場所である。

 ジョン・バルガス元計画副大臣は、今回のストは、保守派が東部の天然ガス利権を失うことを恐れて起こしたものだと語った。

 モラレス大統領は、立法府の一部をスクレに移すことについては認める方向だが、制憲会議は、憲法草案の起草を予定の8月末になっても終わらせることができなかった。ひとつの焦点は、首都移転の問題に加え、大統領の2選を認めるかどうかである。

 他方、リネラ副大統領は、政府の支持者によるデモを9月10日にスクレで行う意図を明らかにしている。(原文へ)http://ipsnews.net/news.asp?idnews=39065IPSJapan)

翻訳/サマリー=山口響/IPS Japan浅霧勝浩


(IPSJapan)



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