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オムサロ遺跡公園、縄文晩期の貴重な遺物発掘 (北海民友新聞社)

2007-08-31 00:00:00 | アイヌ民族関連
オムサロ遺跡公園、縄文晩期の貴重な遺物発掘
(8月31日付け)
 紋別市のオムサロ遺跡公園で発掘調査を行っている札幌大学文化学部の木村英明教授とそのゼミ生が、縄文晩期からオホーツク文化、擦文文化までの石器や土器など遺物約3000点を発掘した。なかには紋別での発掘は初めてという縄文晩期のペンダントも見つかっている。調査は31日で終了するが、木村教授は「今後、成果を分析し調査報告書をまとめたい」と意欲を見せている。
 ゼミ生らは、考古学の実習として19日から調査を行ってきた。縄文晩期(約2300年前)のペンダントは蛇紋岩(じゃもんがん)製で、長さ4センチ程度。紐を通す穴が開けられている。穴には、紐ずれとみられる摩擦痕もあり、当時の人が実際に身につけ愛用していたことがうかがえる。
 オホーツク文化時代(約1400年前)のオホーツク式土器は高さ約12センチ。実際に煮炊きに使われていたと見られる。使っていた人が死亡し、埋葬した時に遺品として土の表面付近に置いてあったものだと考えられるという。
 オムサロ遺跡(オムサロ台地竪穴郡)は渚滑町川向にある北海道指定史跡。先住民族の竪穴住居の跡が208軒残されている。その時代も縄文時代から続縄文時代、オホーツク文化、擦文時代、アイヌ時代と1万年もの間にわたって途切れることなく続いている。
 その一部はオムサロ遺跡公園として整備されていて、擦文時代の住居も復元されている。市民の散策場所としても親しまれている。
(発掘された縄文晩期のペンダント(右)とオホツーク式土器=写真=)

なかのひと



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