アイヌ民族関連報道クリップ

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日常飾るアイヌアート(朝日新聞)

2013-03-23 00:00:00 | アイヌ民族関連
日常飾るアイヌアート
2013年03月23日


小川基さん=札幌市中央区、林写す


貝澤珠美さん=札幌市白石区、堀英治撮影

■スマホケース・ペンダント・ネクタイ・・・
 【林美子】アイヌ民族の伝統的な文様や工芸技術を現代生活の中に生かす試みが、道内で広がっている。木彫りの熊といった画一的な観光土産の枠を超え、アイヌ文化に新しい光が当たり始めている。
 札幌市の道立近代美術館で24日まで開催中の「AINU ART(アイヌアート)」展(アイヌ文化振興・研究推進機構など主催)の一角に、スマートフォンのiPhone(アイフォーン)ケースが展示されている。釧路市阿寒町に住む藤戸康平さん(34)の作品だ。お香入れや腕時計のカバーなど、小物に緻密(ちみつ)な細工と文様を施す藤戸さんの作品には注文が絶えない。
 札幌市の貝澤珠美さん(38)は、マンションに飾ることを想定した刺繍(ししゅう)の壁掛けを出品。アイヌ文様を取り込んだネクタイのデザインなども手がける。
 出品作家以外でも、活躍を始めた人は少なくない。「ToyToy屋」の名で活動する札幌市の小川基さん(41)は、切り絵やアクセサリーを制作。1月に全国放映されたテレビドラマでは、物語を象徴する小物としてペンダントが使われた。小川さんは「札幌の街の目に付く所にもっとアイヌ文様があっていい。経済的にも十分に成り立つものにし、次の世代につないでいきたい」と言う。
 アイヌアート展の企画委員を務めた音楽家で木版画家の結城幸司さん(48)は「行き過ぎた経済社会への反省から世界的にも先住民の文化が見直され、若い世代が、差別問題を超えて自らの文化に敬意やあこがれを持ち始めている。それがアートという形で表現されるようになってきた」と話している。

http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001303250003


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