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アイヌの晴れ着「ルウンぺ」複製 道ウタリ協会幕別支部長の山本さん(十勝毎日新聞社)

2009-02-14 13:40:00 | アイヌ民族関連
アイヌの晴れ着「ルウンぺ」複製 道ウタリ協会幕別支部長の山本さん
2009年02月14日 13時40分
北大総合博物館企画展に展示
 【幕別】北大総合博物館(札幌)で開かれているアイヌ文化の企画展「テエタシンリッ・テクルコチ 先人の手あと」に、道ウタリ協会幕別支部長の山本みい子さん(54)が同大の収蔵品を基に複製したアイヌの晴れ着「ルウンぺ」が展示されている。同展は北大が保有するアイヌ資料の活用促進を狙いに、同大の収蔵品と、アイヌ工芸家らが制作した複製を同時に展示しており、山本さんは13人の工芸家の1人に選ばれた。



山本さんが複製した「ルウンペ」
 山本さんは、アイヌ文化を伝承した芽室町の中田サカエさん(故人)と知り合い、2003年に道立アイヌ総合センター(札幌)が行った組ひもの講習会を受講。半年ほど同センター学芸員の津田命子(のぶこ)さんのもとに通い、組ひもや刺しゅう、サラニプ(かばん)などの制作技法を本格的に学んだ。

 同展には津田さんから参加を誘われ、着物を担当。民族学博物館(大阪府吹田市)で目にし、印象に残っていたルウンペを北大資料から見つけ、昨年7月から自宅で複製を始めた。ルウンペは、アイヌ文様をふんだんに使い、おしゃれな感じに引かれた山本さんは、制作に向け着物の原寸図も作っていたほど。「北大の資料でルウンペ(制作時期など不明)を見た時、これだと思った」と話す。

 しかし、制作は難航。元の文様の色と近い布を縫い付け、仮仕上げの状態で北大に持参、オリジナルの着物と比べたところ、色合いが大きく違った。制作をやり直し、草木染めで色を出した。





山本みい子さん
 山本さんが興味を引かれたのは、刺しゅうにある魔よけを意味するとげ状の「キラウ」。突起が通常より長く、「当時、争いや病気など生きづらい事情があり、健康や安全に祈りを込めて縫ったのでは」と推測する。

 展示会場には、作品のほか、各工芸家の制作風景なども紹介。山本さんはアイヌ文化振興・研究推進機構のアイヌ工芸作品コンテストで昨年、優秀賞に輝き、受賞作のアイヌ文様のテーブルセンターも展示している。山本さんは「制作を通じ、伝統技法の継承には基本をしっかりと踏まえるのが大切と感じた。新しい技法を学べ、勉強になった」と話している。

 同展は北大アイヌ・先住民研究センター、総合博物館が主催。3月29日まで。問い合わせは同館(011−706−2658)へ。
(平野明)

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2024-06-06 23:45:51
お前の息子はおわってる
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