さいたま市立漫画会館に行く。さいたま市になる前は大宮市立漫画会館だった場所だ。JR大宮駅から東武野田線で二個目の大宮公園駅から徒歩5分ぐらいか。ここ盆栽町は世界的な盆栽のメッカ、らしい。
新聞漫画の生みの親ともいえる北沢楽天。楽天の死後、夫人が全財産を市に寄贈し、楽天居に建てられたのがこの漫画会館なのだ。入るとすぐ横に楽天晩年の画室が復元されている。1階には楽天の年譜や作品群。絵が達者なのは無論のこと、どれも一流の諷刺が効いていて、時代を超えていても面白さが伝わる。
日本初のカラー漫画雑誌である「東京パック」や「子供之友」「時事漫画」を創刊し、さらに芝の自宅を「楽天漫画スタヂオ」として開放し後進の指導につとめたという。今や日本の漫画は他国のコミックと比べても群を抜いた水準にあるが、その始まりという意味ではもっと知られてもいい人なのだろう。
2階は企画展示で「絵筆のマジック・似顔絵展」。(入館無料)
次いで埼玉県立博物館に行く。ここへ来るのは多分4、5回目。
埼玉県は奥東京湾があったりして縄文時代の貝塚も多いし、前方後円墳などの古墳も多い。なので博物館にも埴輪とかが豊富にある。全国で2番目に大きい銅鐸や、日本最大の板碑とかも。(ただし複製。名前のとこに**とあるのが複製らしい。)
縄文時代の男性器型の土器とかもあったが何に使ったのだろうか? 耳飾が弥生時代には引き継がれず消滅したのも謎だ。
江戸時代の「源之丞の伊勢参り」というのが面白い。十数人の同行者と伊勢参りに行った記録だが、村を代表してるので経費が中心。お参りした場所、宿泊先、食べたものなども細かに書かれている。枕探し(泥棒)にあったが気づいた者があり被害なし、とか。赤穂では義士の木像を開帳してもらい拝礼したとか。当時から折り畳みの傘もあったようだ。
「産業と文化」では小川和紙、藍や紅、綿や養蚕、農家や林業などなど。
企画展は平安時代後期の朝廷や貴族の行事を描いた「年中行事絵巻」。「正月印地」という石を投げ合う祭りがあったそうで、今あったら面白いと思う。危ないけど。
ビデオのブースで映像も見るが、どうしてこうゆう映像を見ると途端に眠くなるのだろう?
(入館料210円)
この日は時間がなくてさいたま市立博物館が見れなかった。「江戸時代のパロディー」という企画展をやっていたよう。残念。
大宮駅前でふらふらと久々にパチンコをやり2万近く負ける。まったく当たらない。やはりギャンブルだけはやめなければと真剣に考える。