~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

珈琲ぶん

2007年09月06日 | 日々徒然

珈琲「ぶん」のオレ・グラッセ

マーメイドラインのグラスに少し甘めのミルクとじっくり水出しされたコーヒーが浮かぶ二層のオレ・グラッセ。
ひと口ずつ優しく口に含んでいくと、すっきりとしたコーヒーにミルクが溶け合って、上品なこくを味わえます。

大概は、ぶんさんオリジナルブレンドの深みの強い「ノアール」をいただきますが、時々ミルクの味が恋しくなった時は、これです。

コーヒーを細ーく注ぐぶんさん(マスター)の指先を見ていたら、今日はなぜか、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」という絵を思い出しました。あの絵の優しい注ぎ方がぶんさんと重なりました。本当に一杯一杯丁寧にいれてくれるのです。

お店では、ぶんさんが、下を向いている顔をよく見ます。とっても静かです。チクチクとネル生地を縫ってます。ガラガラいってる機械の前で、焙煎加減を見ています。ボールを抱えて、シフォンケーキを作ってます。

ぶんさん特製のコーヒーをいれる小道具を見たり、並べられているコペンハーゲンのカップを見たり、さりげなく飾られた花々を見たり、一杯の珈琲で自分の時間が過ごせます。
珈琲色の壁、机、座り心地の良い椅子、みんなぶんさんの作であり、こだわりです。そうそう十二面体スピーカーから聴こえるBGMのセレクトも来る人がすっぽりお茶を楽しめる雰囲気を作ってくれてます。

常連さんも多いですが、いつ行っても、よい顔をしています。黙って静かに飲む人も、おしゃべりしながら飲む人もゆっくりコーヒーを味わえます。

私は、勝手にスティングの「イングリッシュマン イン ニューヨーク」という曲、あれぶんさんにあうと思うんですよね。今時珍しくなった自家焙煎、本格ネルドリップ式珈琲のお店です。

洋楽はかけてくれないだろうなぁ。

表にぶん地蔵があります。どうぞ探してみてください。街は国立です。

お気に入りのお店は、種々あります。
其処は、私の時間が気持ちよく流れていく処であってほしい。
そして、ずっと其処にあってほしい。
気が滅入っている時も、陽気な時も、気持ちを楽にしてくれる。
ほっと一息つきたい時はいつでも行っていい場所だから。

私も月宵で待ってます。

物語は、心に入ってきます。
声は記憶に残ります。
心のゆりかごに。




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