~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

毛布がほしい

2008年05月31日 | 日々徒然
今日も寒い一日でしたね。
ニットの長袖にカーディガンで過ごしました。
ホットショコラや、ロシアンティもいれました。
それでも薄ら寒くてまいりました。
本当に、毛布に包まれたい様な一日でした。

毛布で思い出す可愛らしい作品をご紹介します。
アメリカの有名な劇作家、アーサー・ミラーが初めて子どものために書いた『ジェインのもうふ』(偕成社)という童話があります。
ジェインのもうふはピンク色でふんわりあったかーい赤ちゃんもうふです。
ジェインは、このもうふが大好きで、それは、何より大事な宝物です。
ジェインがどんどん大きくなるにつれて、もうふは小さくてボロボロになっていきます。それでも、かけがえのないもうふであることに変わりはありません。
ある日、小鳥がその小さなきれっぱしのようなもうふの糸を引き抜いていきました。
そして、もうふは跡形もなくなくなります。
でも、もう、いつかの日のように泣きわめいたりするジェインはいません。
小鳥たちの赤ちゃんの温かい巣になったことを、心からよかったと思うジェインがそこにいます。
大好きなもうふとさよならをしました。
読みながら、生き生きと描き出されるジェインの成長の日々が微笑ましく、幼い思い出の品の詰まった宝箱を開けるような懐かしさを覚える作品です。

小さな時の、どんなに汚れてみすぼらしくなったものでも、自分にとってはずっと側に置いておきたい大切なものありましたよね。

そして、それを、自分で箱にしまう時もありました。
色々忘れているのに、そのことは、覚えています。
一番純粋だった頃なんでしょうかねぇ・・・。

それにしても、早くお天気になって、おふとん干ししたいですね。
お日様にあててふかふかにしたいです。
気持ちのよいふとんで寝ることは、誰にとっても幸せですものね。

10℃も気温が上がったり下がったりしたら、本当に大変です。
くれぐれも風邪をひかないでくださいね。

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