今日は、生きがいセンターのお話し会でしたが、初めて水曜日クラスへ参りました。
前の時間は脳トレの時間で、絵合わせや、数字や図形のクイズなど楽しそうにしていました。
初顔合わせなので、いくつか質問などしました。
「小さい頃は、どんな絵本を読まれましたか?」と聞くと、
男性からも女性からもすぐに、ぽんぽんと答えが返ってきました。
「グリム童話や、イソップですよ。よく読みました」と。
私はちょっとびっくりして、もう一度聞き返してしまったのです。
「グリムですか?絵は描かれてたのですか?」と興味深いのが先でした。
すると、「グリムは、不思議な感じがして楽しかったわ。白雪姫やなんかねぇ。絵は、ちゃんと多色刷りでしたよ」と教えてくれました。
そして、私が幼稚園で読んでいたキンダーブックについてもたくさん話がでました。
ここにいる、70代80代の皆さんのほとんどが読んでいるのです。
日本の絵本の歴史に感心してしまいました
グリムでこんなに盛り上がるとは思っていなかったので、私も嬉しくなって、
今日の予定には入れてなかったのですが、最初は『ブレーメンの音楽隊』から始めました
みなさん「子どものころに戻ったようだわ。話しは忘れちゃってたけどね。グリム童話読みたくなったわ~」と本当に無邪気な笑顔でお話してくれました
それから、絵本『八郎』太宰治『雪の夜の話』とつづけました。
絵本もひとりひとり手に取り、じっくり見入っていました。
実は、私は、高齢者の会ではグリム童話がこんなにも喜んでもらえるとは思っていなかったのです。
日本民話か人情小説、落語話か笑い話と思っていたのです。
ファンタジーやメルヘンのおとぎの世界は、心の奥深くに、子どもの頃の不思議な喜びの世界として残るものなんだなと改めて感じました。
次は『白雪姫』と約束したのですが、ぜひ、その機会が訪れることを願っています
鎌倉の鶴岡八幡宮の大銀杏が悲しくも倒れてしまいました。
たくさんの人の歴史や想いが深く刻まれているように思います。
あの立派な姿を最後にこの目で見たのは、昨年のお花見でした。
本当にすごいなぁとしげしげと見上げたのが甦ります。
私が生きるよりもっとずっとずっと、そこにに在ると思っていたのに、まさか倒れるなんて・・・。
テレビの映像を見たときは絶句しました。
人知れず、ぎしぎしと、そしてものすごい音をたてて倒れていったのを想像すると、ただただ胸の痛みが残ります。
八幡宮の境内が寂しくなりますね。