エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#同性愛セックス卒業 #脳訓練8か月半 #ニューロフィードバック効果その②

2019-01-17 06:46:35 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの
 
#医者の無理解 #目的と志 #幼稚な知性 と #賢慮 の #段違い #現実の暮らしを大切にする
 現世考: 豊洲問題の本質 毒入りチョコを高く買ったバカ    全てなくなる人生   残念な自由恋愛 改訂版   今の時代は、大事にしたい相手は、自分で探す自由......
 

 

 ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『大切にされなかったら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』
 第19章。「応用神経科学:恐怖に急き立てられた心を脳にもう一回繋ぎ直す/コンピュータ関係工学」から。p.321,第5パラグラフ,下から2行目途中から。その前もご一緒に。



ニューロフィードバック開始


 まず,私たちがしなければならなかったのは,5通りあるニューロフィードバックの治療法の内,どれにするか決めることでしたから,週末に治療法を1つずつ,方針と治療のやり方を学ぶことになりました。6人のスタッフと3人の実習生が,様々な脳波や電極やコンピューターが示すフィードバックが複雑に絡んでいることを,よくよく調べました。訓練の2日目の朝,私は仲間のミッシェルとともにいた時,電極をミッシェルの頭の右側に,すなわち,感覚運動野に直接,付けて,11~14ヘルツの周波数を得ました。セッションが終わるとすぐに,ミッシェルがみんなを呼びました。素晴らしい経験ができたんです。ミッシェルの話によれば,いつもは,人が一緒にいると,たとえ私ども同僚とでも,何となくイライラして,落ち着かなくなる,ということでした。誰も気付きませんでしたが,彼は,結局は,評判のいいセラピストでしたが,いつも危険を感じていたんです。その感じがニューロフィードバックをした時にはなくて,安心してリラックスして打ち解けることができたんです。それから3年以上,ミッシェルは,いつも目立たないでいるところから抜け出して,様々な洞察と様々な意見を述べて,仲間のやる気を掻き立てるところまで,成長しましたから,ミッシェルは私どものニューロフィードバック・プログラムに一番貢献しているメンバーの一人になりましたね。

 ASN財団から支援を頂いて,これまでの治療で効果が出なかった患者さん17人に,最初の研究をしました。脳の正確な位置をターゲットに,これまでの脳画像研究(第3章にあります)が,トラウマストレスの間過剰に活動する領域をターゲットに,10週間の間に,20回のニューロフィードバックを実施したんです。

 感情語喪失症(訳注:「失感情症」と誤訳される場合が多い)に苦しむ患者さんが多かったので,治療の報告をしてもらうことは,骨でしたね。しかし,態度が口ほどにものを言ってましたからね。患者さんたちは,いつも,約束の時間に来るようになりましたからね。土砂降りの中を自動車で来るときもですよ。誰も,途中で治療をやめる人はいませんでしたし,20回のセッションすべてを終えた後は,PTSD得点ばかりではなくて,人と関わることが気持ちよくなったり,落ち着いていられるようになったり,自分を意識できる点でも,よくなったことを記録することができました。皆さんは,大騒ぎすることも少なくなりましたし,よく眠れるようになり,落ち着いて物事に集中できるようになりました

 どのケースでも,患者さん本人の報告は当てになりません。行動面の客観的な変化が,治療がうまくいったことの,はるかにいい証拠です。私がニューロフィードバックで治療した最初の患者さんは,模範的なケースです。彼は50台前半の専門職で,自分では異性愛の人だということでしたが,見捨てられたり,理解されなかったと感じた時にはいつでも,同性愛の相手と,誰彼構わず,強迫的に接触してたんです。その男性の結婚生活も,同性愛のために破たんし,エイズにかかってしまいました。それで,死に物狂いで自分の行動をコントロールしようとしました。前のセラピーでは,8歳くらいの時に叔父さんから性的虐待をされた話を,いろいろ話してくれました。私どもの見立ては,この男性が強迫的になっているのは,この性的虐待と関係がある,ということでしたし,その結びつきを指摘しただけでは,1つも行動が変わりませんでした。1人の有能なセラピストに1年以上サイコセラピーを受けていましたが,何も変わりませんでした。

 この男性の右側頭葉がゆっくりとして脳波を出るように,脳訓練をし始めて1週間後,新しい彼女と苦しい話し合いをしても,いつものように,セックスの相手を探す冒険に出ずに,釣りに出かけました。この変化に私がお役になったんです。ところが,それから10週間以上たってらも,ひどく取り乱した関係の中で,この男性は釣りをしてホッとすることをし続けて,湖の近くに小屋を改装しだしたんです。私どものヴァケーションの都合で,ニューロフィードバックのセッションは3週間お休みになったとき,脅迫的な行動が突然甦ったことは,彼の脳がまだ新しいパターンに安定していない,ということでした。そこで,私どもはさらに半年間,ニューロフィードバックで脳訓練をしたんです,そして,いまは,それから4年経ちましたが,半年に一遍,チャックをする面接をしています。この男性は危険な同性愛セッスクの相手を探したいと感じることはもうありません。

 

 

 ニューロフィードバックで8か月半,同性愛セックスを卒業して,ホッとできる場を見つけることができました。

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