エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

自分が自分らしく生きるのは、≪やり取り≫の中で相手がその人らしく生きられる時だけ

2014-12-27 06:30:19 | アイデンティティの根源

 

 エリクソンによれば、男と女は身体が違うから、この世の中での体験が違ってきます。

 p235の下から9行目途中から。

 

 

 

 

 

 私はこのことを示そうと思って、子どもたちが遊ぶ空間を組み立てる際の男女の性差をご指摘してきましたでしょ。でもね、男女それぞれの持ち味の違いは、証明する必要などないとは思うのですが、それと同時に、かの話題沸騰のフランス人が喝采を送るその性「差」は、男も女もお互いにセックスで、体の何処を楽しむのか、に関する約束をすることによるのじゃなくて、2つの大きな生き方、すなわち、父性原理に基づく生き方と、母性原理に基づく生き方にとって大事な、心理社会的な違いだとも思うのね。この修正を加えた黄金律は、1つの性が、異性の持ち味を生かすことを示しています。それに加えて示しているのは、男性でも女性でも、本当に持ち味を生かして生きられるかどうかは、等しく特別な存在として創造された相手と≪やり取り≫ができるかどうかにかかってんですね。

 

 

 

 

 

 素晴らしいですね。男でも女でも、自分が自分らしく生きるためには、異性のパートナーと≪やり取り≫することが決定的に重要なんですって。

 ですから、

 

 

 男が自分らしく生きられるのは、

 ≪やり取り≫する中で

 女がその人らしく生きている時だけ

 女が自分らしく生きられるのは、

 ≪やり取り≫する中で

 男がその人らしく生きている時だけ

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