命と命の繋がりは、という根源的な感じを見失っているから、今のニッポンでは、心を病む人が多いのでしょうし、自分が心を病んでいることさえ気付かない人も多いのでしょう。
ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第11章、「癒しのやり取り」のp.234から。
もう何年もの間、精神衛生の専門家たちは人々に「社会からの支援がなくても、こころの健康は得られます」「自分を大事にできなければ、人から大事にされることもありませんからね」と教えてきました。女性たちは、「女には男は無用」と言われてきましたし、男も、「男には女は無用」と言われてきました。いろんなやり取りのある関係がない人は、いろんなやり取り関係がある人と同様に、身も心も魂までも健全だと信じられてきましたね。こういった考え方は、人類の根源的な生態に反します。すなわち、私ども人類は、やり取りのある関係をする霊長類であり、命との深いつながりと、お互いさまがなくては生きていけません。真実は、自分自身を大事にできないのは、今も昔も自分が大事にされて来なかったからだ、ということでしょう。自分も人も大事にする力は、孤立した中では養うことが出来ません。
これは、何千年も前から、ユダヤ・キリスト教の中で、教えられていたことです。
「自分を大事にする分だけ、あなたの身近な人を大事にできるようになっています」(『旧約聖書』レビ記19:18、『新約聖書』ルカによる福音書10:27 他)
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