goo blog サービス終了のお知らせ 

エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

ルターの講義は、毒と薬

2015-05-15 07:43:05 | アイデンティティの根源

 

 ルターは、当今流行のいい加減な、軽薄短小の大学(院)教授輩と、比べ物になりません。

 Young Man Luther 『青年ルター』p200の第2パラグラフ9行目途中から。

 

 

 

 

 

ルターは自分の気まぐれを隠しませんでした(「私は単純に、抽象アブストラクトと具体コンクリートで、韻を踏みました」)し、時に使う力技を隠しませんでした。「堅い殻だと分かるテキストにできることと言えば、その殻を岩にぶつけることです。そうすりゃぁ、一番柔らかい核(nucleum suavissimum)がでてくるよ」。ルターはこういった言葉に欄外に記しを付けて、悦びました。ルターの誠実さは、スコラ哲学の神学者輩の洗練された気まぐれとも、信頼と理性の違いを正当化するお決まりの方法とも、全く異なるものでした。ルターの気まぐれは、現場に役立つ講義の一部ですが、玉石混淆なのは火を見るよりも明らかです。

 

 

 

 

 ルターの講義に、「荒い斑点や光沢」があったんじゃぁない。西平さんの理解も「石、石、石、石…」という感じで、この程度です。ルターの講義は、玉石混交だったけれど、生きるのに役立った。本物は、そういうものです。薬にも毒にもなるもの。「御説ごもっとも」というものではなかった。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ナゾナゾ遊び、一席 | トップ | #悪魔の安倍晋三首相のマゾと... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿