エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

暴露療法の限界

2015-12-27 01:22:09 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
現代人の心は、酸欠
  現代人は、本当に人を大事にする、ということを体験してないんですね。今どきの日本だけの現象では必ずしもない。 p93の第3パラグラフ。 &...
 

 

 恐怖に意識的に飛び込むのは、言葉に言うほど、実際は楽じゃぁありませんよね。

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.223の、第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 暴露が長すぎたり、「トラウマに繋がることに溢れたり」することは、PTSDの他の治療法よりもよく研究されてきました。クライアントは「トラウマになっていることに注目してください。他の思いや活動に気を散らしてはなりません」と言われます。研究によれば、100分間の「トラウマに繋がることに溢れる」経験にされされて、はじめて、不安が解消してくるといわれます。暴露療法は、恐怖や不安を治療するのに使われるけれども、「自分はダメだぁ」などという複雑な気持ちを治療することまでは証明されていません。

 

 

 

 

 

 暴露療法は良く効く面もあるらしい。しかし、複雑な気持ちの治療には向いていないらしい。

 

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