ヘンリー・ナウェンの『魂の向き』Spiritual Direction を味わいます。ぐっと戻って、p.75。
アッバ 「お父ちゃん」と言う言葉は、とっても親しみのある言葉でしょ。このアッバの一番いい翻訳はダディ、「お父ちゃん」です。アッバ「お父ちゃん」と言う言葉は、信頼を、安心を、確信を、仲間意識を、特に、親しみを表わしています。この言葉には、権威だとか、権勢だとか、支配だとか、ファザー「父親」と言う言葉から思い浮かべる意味は、およそありません。反対に、アッバ 「お父ちゃん」と言う言葉は、包み込んでくれるような、世話を焼いてくれるような、自分を大事にしてれる気持ちを示していますし、それは、自分の父親、母親、兄弟姉妹、親戚、友達、恋人が、私どもに示してくれるような、馴染のある気持ちです。
アッバ、というのは、イエス・キリストが、「父なる神」を呼んだ呼び掛けです。幼い子どもが、お父さんを呼ぶ時の言葉でもあると言います。
「父なる神」などと言うと、地上の父親が、かつては、権威だとか、権勢だとか、支配だとかの権化であったことからくる、堅苦しいイメージを持ちがちです。ところが、今宵ナウェンさんが教えて下すったみたいに、むしろ、親しみのある、世話好きな感じのする方であることが解かります。ですから、私どもも、裃を着て、日曜日だけに会うのではなしに、普段着の付き合い、あるいは、裸の付き合いを「父なる神」とする方が善いんですね。
「父なる神」は、仲良し父ちゃん! なんですからね。
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