エリクソンの叡智 ： #夢の創造性 #良い眠りと創造性に富む覚めた目覚め #教員の愚かな正義感の間違い #悪夢にうなされるニッポンの子どもたち

 

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インターメッツォ：　イライラ、カチン、ドキッとした時：ユングが教えてくれる、サイコセラピストの務め

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　今宵のエリクソンは、昨日の続き，Young man Luther P.265，第2パラグラフからです。

 

 

 

 

 

　フロイトが確信をもって示していることは，ある種の宗教的な考え方は，神経症の考え方と似ている，ということでした。しかし，私どもが夢の中に退行する時だって，いろんな夢に現れる心のいろんな形が，神経症のいろんな症状一つ一つに似ていますね。でもね，夢見ること自体は，健全な働き（かけ）ですし，なくてはならない働き（かけ）です。そして，夢でも，一つの夢が実現して成功するのは，その人の，あの，神様を信頼するのと同じな，根源的信頼感しだい，つまり，その人が，人も自分も心から信頼するかどうか，によるのであって，その人が，その夢を追い求めたからじゃありません。すなわち，良い（訳注：寛容で，気前のいい）良心は，（訳注：シェークスピアが『マクベス』の中のセリフで言わせているみたいに，）「心労という，もつれた糸を，糸に復元する」ように，人がグッスリ眠れるようにしてくれます。人が昼間に，「僕は悪い子」，「私は恥ずかしい（見せる顔がない）」，「大人の言うことは信用なんね～」，「どーせ，俺のことは誰も信じてくれねー」という思いにさせられる全ては，不思議に満ちた，しかし同時に，意義深い，夢に現れた様々なイメージに織り込まれるものなんです。それは，眠りにある，（訳注：シェークスピアも言っている）あの復元力を，１人の建設的な覚めた感性（訳注：精神，でもある）と結びつけるためなんですよ。夢の作業が失敗し，夢が悪夢に変わるのは，実感とは異なる，違和感のあることを押し付けられて，夢見る人の（訳注：陽気で楽しい）想像力が侵されて（訳注：ぶち壊しにされて），その結果，夢見ることによって，現実の上に重なるようにして見えた，夢に満ちた未来，を，本当の現実に戻って，実現する（訳注：そして成功する）ことが出来なくなっちゃっているからなんですね。

 

 

 

 

 

 

　エリクソンが実際に教えていることが，西平直さんが翻訳にしていることと，いかにかけ離れているか，わかりますでしょ。西平直さんも，エリクソンの夢に満ちた夢をぶち壊しにしています。陽気で楽しい想像力が足りないからです。

　今のニッポンの学校，小学校などの教員らがやっていることは，子どもの実感とかけ離れた校則やルールを，愚かな正義感によって，押し付けることで，子どもの陽気で楽しい想像力をぶち壊しにしています。今の学校は，子どもにとっても，社会にとっても，がん細胞そのものです。ニッポンの学校も，裁判所と同様，社会病理です。

　子どもの陽気で楽しい想像力とその復元力を，覚めた感性・覚めた精神と結びつけることが，日常生活を礼拝にすることなんですから，学校でも，日常生活を礼拝にすることが何よりも大切な今です。